旦那くんの脳腫瘍、過去の記憶 【見えるのに見えない?】 の続きです。
手術後、人がすっかり変わってしまった旦那くん。
『旦那くんを返してよー、、、』
やるせない想いでいっぱいいっぱいにはなりつつも
5歳児のような振る舞いをする新しい旦那くんが愛しく想えて
きっと母親ってこういう気持ちになるのかな?
経験したことがないからよくわからないけど、そんな気持ちになりました。
食事、トイレ、身の回りのお世話、、、介護のはしくれかもしれませんが経験させてもらいました。
旦那くんは、いつもうつむいていて、おとなしくて、子供のような話し方をしていたけれど
旦那くんのサポートをするのは決して嫌ではなかったです。
術後3週間目になると
毎日リハビリ室でPT(理学療法)、OT(作業療法)を受けていましたが
その頃の旦那くんなりに一生懸命取り組んでいる姿にじーんと込み上げるものがありました。
あまりにもボケボケでイラ~~ッ!な時もありましたけどww
肉体的・精神的にハードだったけれど、こんなに一緒にいる時間なんて普段は無かったし
毎日病院でデートしているみたいな気持ちにもなれて
それはそれで幸せな時間だったと思います。
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以下、2005年に旦那くんが書いた当時(2004年)の記録。
人って簡単に鬱になるかもしれません。
私は、あんまり深く考えるタイプでなければマイナス思考でもありません。
私といわゆる“心の病”というものは縁が無いと思っていました。
また、手術を終わってから半分ボーっとしていたので、
そんなに深く考えるほどの余裕があったわけでもなかったし。
しかし、術後からいわゆる“鬱”になってたらしいです。
でも、本人にはまったく落ち込んでたとか、やる気がなくなってた自覚がないんです
・・・周りから見れば一目瞭然だったみたいですけど・・・。
しかも厄介なことに躁鬱らしく、リハビリの先生の顔が友達にそっくりで、
リハビリの時間半分以上笑い続ける始末、当然リハビリにはなりません・・・。
後で聞くと、鬱は心の風邪と言われてるぐらい簡単に陥る病気みたいですね。
大きな治療には、必ずリスクが伴ってくる。
自分の症状を的確に聞いてくれアドバイスしてくれるセラピストのようなシステムが日本には無い。
外科的な面だけでなく、そういった心療内科系のケアが遅れているのが現状に感じます。
私の場合は自力で努力するけど、もっとそうじゃない人のためのシステムが必要!
そういった熱い議論を仲良くなった研修医と交わしてます。
追記:当時は目に症状があったこともあって(焦点が合わせることができない)
人と目を合わせて話してはいけないと思っていて(なぜだろう)
周りから見ると自閉症に見えたようです。
もしかしたら視線恐怖症になっていたのかもしれませんね?
手術のストレスから来る一時的なものだったらしく、今はそれはないですが・・・。
続く。