ANASTASIA

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日々の日常日記や、オリジナルストーリーを掲載しています。楽しんでって下さい
オリジナル小説
AWAKE DECADE TO SAYが発売しました


こんにちわ。MAKERと言います
この度ブログANASTASIAに来て頂きありがとうございます。オリジナル作品を掲載していますのでもしよかったらあそびにきてねー

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十字架に模した青銅色のモニュメントがある。背後には鎖とベルトで繋がれた鉄の塊は果てしない大地の中央に突き刺さっていて、誰かが祈りを捧げる

そう、誰かが
月日が経てば色も褪せ、至る箇所が錆びるだろうが、全く変化が無い。風化する事も無く揺るがない。そんな不思議な無機質を眺めていたら誰かが来るのだろう

「ついに決定が下されたよ」

振り返れば全身ローブを着た男である。声質で判断すればであるが

「やあ、3K。ここに来るなんてお前も暇だよな」
「だって、いつも暇じゃん?誰も俺達を知る人もいないし」
「確かにな……ところで、決定って何?」

表情がお互いに見えればいいリアクションが見えたかもしれない。顔に布を垂らしている為、表情は分からない

「ついに、あの元老院が決定を下したんだよ。暗殺部隊の頭領、叫唄絡月(きょうかからむつき)が打首にあうらしい」
「えぇ!?あの絡月が?どうしてまた」
「軍事開拓国家に突入して、暗殺か何かに共謀したらしく、しかも部隊は全滅して失敗したらしいよ」
「いやぁそれは厄介だな。司廛帝が無くなったら裏組織も世界各地で動き出すかな」

その時3Kと呼ばれた全身ローブ姿の男が腕を捲ると時計の中心の針が青く光る。発令を示した

「やっば。NULLUM(ヌルム)様から呼び出しだ。多分現地調査の報告かな?」
「それは大変だ。すぐに行かないと怒られちゃうな」
「だな。行かなきゃ!またな」

颯爽と走り去る3K。再びモニュメントを眺め、ふと言葉を溢す

「この場所が誰も世界の真実と始まりがあるとは思わないよな」




それは研究室である。中央に巨大な培養液が入ったカプセルと地面には沢山の導線が散らばり歩くのも気苦労な程である。生命維持装置とテーブルには試験管とフラスコが無造作に置かれ、本来ならば広いスペースがある一室だが広さより汚さが目立つ。3Kは規律良く見上げた

「よく来たね。今日は早かったね。きゃっきゃ」

巨大なモノリスのような数奇になぞる巨大な建造物の中心にある極秘の部屋
笑顔を振る舞い上機嫌の少女が1人。140センチ程でこれから成長期を迎える位であるが、実年齢は10倍である。カプセルの上で、両足を軽く動かしながら、錠剤を噛み砕いていた。少々大きい白衣を着た姿に愛嬌を感じる

「これはNULLUM様。如何なさいましょうか?」
「ん~んとぉ……今日は実験結果の報告がしたくてぇ。なんだけどぉ」

あどけない少女の風貌で照れ隠しするNULLUM。もじもじしながら3Kを懇願するかのように。頭部にキャンディのような渦を巻いた団子結びの解れた一部を指先で触る

「いえ、まだ来てないですね。というか、何か情報だと、死んだみたいです」
「んん?誰が死んじゃったのぉ?何の話ぃ?」

やや、短いスカートがふわりと浮き恥じらいながら両手で抑えた

「アイシャンテでしたっけ?何かメキシコと北アメリカの国境付近で撲殺にあったみたいです。3時間前くらいに」
「ああぁん?」

やや眉間が険しくなるNULLUM。唇も歪み、愛嬌が一瞬で消えた

「誰が死にやがっただぁぁ!?そおんなに雑魚だったのか?この可愛いプリティフェイスに生意気に交渉してきてあっさり死んだだぁぁ!?舐めてんのか~?」
「お、俺に怒らないで下さいよ。ぐわっ!」

跳び蹴りをくらい転倒する3K。跨がり胸ぐらを掴みながら怒鳴り散らした

「っザっけんな!死ぬほど可愛いプリティガールにここ迄近接されて惚れない哀れな失敗作がぁ~。身の程の弁え方もわからねぇのか?このドブグズ野郎!」
「俺、関係無いですよ~!何なんですかぁ~?何か、酷いしに」

理不尽に暴力を叩き込むNULLUM。悪態が止まらず、更に悪化した

「死なされたくなかったらな!過去に自分から何とかして戻って未来変えて来いや~!純朴な乙女心傷付けてた罪をお前が背負えってんだ~。その不様な醜態を美徳に塗り潰せ!」
「そんな無茶苦茶な!しかもアイシャンテって実は皇帝配下だったらしいですよ。個人シークレットファイルをWELVERが開いて、判明したらしいです」

ぴくりと動きが止まり、立ち上がる。後ろを向き、振り返ると

「それでぇ?どうなったのお~。つまりはアイシャンテが没っちゃって誰かが引き受けるって事ぉ?」
「いやあ、それですが、何か、死体の回収の際に現場検証をした痕があり、根刮ぎ証拠が消されてて所持品も解らないらしいです」

くるりとした銀色の前髪を撫でながら、無知な顔で見つめた。足跡が室外から響くが、誰も近寄らないだろう

「つまりわぁ?それって誰かさんがあの設計図を持ち去ったのぉ?アイシャンテから手に入れたって連絡は来たからぁ」
「かも知れないですよね。もしかしたら兵器の存在もよにしれわたりゅや」

再び暴力が発生した。罵声と共にさらに振りかざす連続の拳の豪雨である

「存在すらタブーなんだこのゴクツブシがぁ!つまらない時間を!大切な乙女の心を!ときめく胸を!ざわめかせてんなおらぁ!」
「もう嫌だ!こんな毎日。誰か助けて」

その時研究室の自動ドアが開く。酷く怒りに満ちた形相のNULLUMが3Kに跨がる異様な光景だった。短髪の長身で眼鏡をかけた渋い表情をした20代後半の男性である

「NULLUM。緊急だ。叫唄絡月から連絡だ」
「んだぁ?インテリ無愛想掃き溜め無神経眼鏡がぁ!鉄槌タイムにしゃしゃり出んじゃねぇ、おらぁ!」
「絡月だ。どうやら話たい事があるらしい」
「頭領らしく不様に泣き崩れろやぁ!」
「兵器の設計図を手に入れる手段が解ったらしい」

暫し沈黙が訪れる。表情が少しずつゆっくりと変化する。まるで般若のお面から、アイドルのお面に付け替えるかのように

「だったらぁ。電話繋げてぇ。えへっ」





大地に散らばる数百の亡骸の上に座る1人の男。肩に日本刀の柄を預け静かに座っていた。茶色の髪が屍と血の香りを運び、煙管を吸いながらやや垂れ目の瞳を閉じ、吐く。煙が鮮血と混ざり赤くなるような気がした。薄い紺色の袴から手を出し、鞘を持つ。足跡に反応した

「んったく、何でテメェから痕跡が見つかりやがった」
「お前が、DAZZINGの偽装をして皇帝配下のアイシャンテを撲殺したんだろ?派手な馬鹿さ加減は変わらないな……Sick」

死臭漂う屍の大地を歩く灰銀の髪と冷酷のような青く鋭い瞳。紺色のジャケットが煙を含む風を受けた

「知った風にザケてろクソが。派手な馬鹿はテメェだタコが。何だコイツらは?」
「追っ手の虫けらだ。ティオーレ・テンバランスに部下を全員殺された。報復によこして来たのは」
「軍事開拓国家の部隊か。だったらマジな話だが」
「闇が蠢いて来たな。恐らく元老院にも知れている    お前に用があるのは他でも無い……厳密必須ファイルをよこせ。隔離都市CIPHERD-SITYから持ち出したあるデータを引き換えに取引がしたい」

見下すかのような視線で絡月を睨むSick。周囲を見渡し、死体の散乱が無惨である事を伺えた

「るせぇよ。俺の利益は何だよ?」
「テレンス報告書完成迄の間、支援する。WETを生かして手に入れてな」
「んな必要が無ぇ。どうにかするからどうでもいいんだよ」
「だったら俺にもお前が必要無いな」

ゆっくりと立ち上がり、鞘を腰の後ろにかける。表情からは何も感じ取れない

「お前は今回の事件がテレンス報告書だけだと思っているか?」
「思って無ぇが、必要無ぇよ。ティオーレ以外はどうでもいいぜ。知るか」
「皇帝配下を亡き者にして、他の配下が黙ってないぞ。解るな?」

僅かに過る感情が表情に露呈した。沸々と込み上げてきたSick

「意志か。受け継ぐ誰かが迫って来やがる」
「密偵の情報ではお前が去った後に、誰かが痕跡を消したんだろ?俺の予想ではDAZZINGがあの場所で死んで、お前がアイシャンテを殺した。違うか?」
「あってんぜ。だったら何だ?」
「血痕は複数あった。DAZZINGが死んだならお前はあの場所から出来る事は、死体を持ち去るだけだ。闇の住人なら生存情報は予め捏造は出来る。つまりは誰かがアイシャンテの所持品を持ち去った。テレンス報告書はお前だ。別は違う」
「別って何だよ?アイシャンテがまだ何か隠してやがったのか?」 

死体を下駄で踏みつけ、ゆっくりと近付く。殺人の後の無頓着な表情で絡月はSickに携帯を渡す。液晶に写っている画像は

「んだ、これは?」
「お前はこの黄緑のツナギを着た金髪の女に見覚えあるか?」
「知らねぇ」
「じゃあこの二人のガキはどうだ?」

二人の少女の画像を見る。その見覚えのある姿にSickは

「あるぜ。確かストックホルムだ。DAZZINGも絡んでやがる」
「この少女。大人しそうな印象のある方だが、実はある訳有りの街出身だ」
「訳有り?んだそりゃあ」
「理不尽な交渉地帯……テリサテオン市街地だ。あのゴミと秘宝が眠る場所で育っていた」

それは確かな蟠りが芽生えた瞬間でもある。空白の世界が流れた

「おい、クソチビ。じゃあ今回、テレンス報告書奪還以外にも一部は別の目論見がありやがるのか?」
「案外、アイシャンテの計画を継承したなら報告書以外の利益は用途次第で莫大だ。結託ならばこの上無い程、厄介だ」
「ブツは何だよ?」
「兵器の設計図だ。核融合原子爆弾PALMEDIA-VINUS(パルメディア・ヴィーナス)。俺が欲しいのは設計図とお前の握っているファイルの一部だ」

微かに鉄の揺れる音が聞こえた。Sickは愛銃を手に持つ瞬間、抜刀する絡月!銃口で防いだ

「何しやがる!?」
「殺す気だ」

更に接近し、緊迫空間が発生した

「何狂ってやがる。一体テメェがここ迄出しゃばんのは」
「それはな。俺にもう猶予が無い」

銃口と切っ先が触れた状態で硬直した。二人の殺気が更に膨張する

「笑わせんな!だったら覆せよ」
「戻らない秒針を自ら早めた……後は加速させるだけだ」
「手間、かけさせんな。ハナっから来やがれよ!」

襲撃!右拳を振り下ろし、直撃前に回転する絡月。遠心力を利用しSickの顔面目掛け肘鉄!
額を突き出し防いだ。絡月の袴の襟を掴み、地面に叩き着けた!

「クタバレ」額目掛けトリガーを引く直後、腕をハジき、当たらず。同時に日本刀を正面に突き刺す。正面から発砲で相殺!

「お前がな!SARGATANAS」
上半身を宙に浮かせる絡月。左手で全身を持ち上げ、左足を軸に回転し、Sickの背後を取る!刀を振り下ろすが、即座に向き合い愛銃で防御

「ザケんな!」右拳を直進させ、刀を回転させ、柄で弾いた。同時に絡月の左脇腹目掛け、膝蹴りで攻撃。左膝で防御。反撃!しなるように手の甲でSickの左目へ攻撃。同時に刀で首を標的に振り抜く!

「終わりだ!」愛銃で防御した刹那、絡月が左目の標的を変更し、銃を掴んだ!Sickの首に刀の刃先が触れた瞬間、全身を低く踏み込み追突!吹き飛んだ瞬間、後方回転で着地

「らああぁぁぁ!」更に追撃し至近距離で射撃!刃先で滑らせ回避した瞬間、絡月の視界が拳になる!直撃!吹き飛ぶ直後、後方に上体を倒し蹴りあげた!顔面に当たり、地面に吹き飛ぶSick。互いに立ち上がり

「やるじゃねぇか」
「そうでなきゃな」

銃口を地面に向け、前屈みになり僅かに脱力するSick
刀を逆手に取り左手で強く握り上体を低く構え、抜刀の構えになる絡月
銃声と斬擊が響いた





街路樹を歩き、マフラーを巻き直したラコーンとヘッドフォンを首にかける真。穏やかな朝であり、街全体が世界遺産に登録される程のカラフルな街並みと清み渡る青空がより一層綺麗である。暫く歩くとゆるやかな上り坂になり、真は上機嫌だった。ラコーンは赤と黄色の壁を見て創作意欲が掻き立てられた
ここは連邦共和制国家メキシコである

「すっごい、可愛いお家ばっかだね。憧れるぅ~♪」
「真。この街って何で斬新なんだろね。壁一面がアートみたい」

心が僅かに踊るラコーン。キョロキョロと浮いた気持ちが自然と態度に出てしまう。真は気付けば、屋台で買い物をしていた。ハンドサイズのトルティージャの上に鳥の胸肉や野菜に加え、シーフードのマリネが入った魚のトスターダを食べる。笑顔が溢れる真

「そういえば、ベルサジュは作戦前にメキシコに来てたって言ってたよ」
「ん~ん。美味しい~♪へぇ~そうなの?」

口一杯に広がる具材とサワークリームの味で満足げになる真。嬉しそうな姿を見て

“作戦前はDAZZINGと来てたなんて言わない方がいいよね”

何となく雲の無い空の大自然を眺めた。気がつけば、トスターダを口に入れられたラコーン。真は無邪気に笑っている

「薄幸な少女みたいな顔してんじゃないの!無理矢理食べさせてやる」

和気藹々な時間が流れる。団欒しながら歩き、ゆっくりと目的地に着いた。それは観光用のホテルであり、何となく学校の入り口に似ていた為に土を踏むとグラウンドを歩きながら教室に帰る気分を覚えた。入り口の近くのワゴン車も隣の事務室も職員室に見えてきた。真は何故か早口で無意識に食べた

「これ、日本だよラコーン。私は多分、持ち物検査でファンデーション取りに行かないと」
「そんなに似てるの?」
「そっくりだよ。多分、フロントは眼鏡かけたハゲの担任。マジだから」

フロントに入ると、色黒の外人であるが眼鏡かけたスキンヘッドである。ラコーンは瞬きし、真は苦い表情になる。何となくヘッドフォンを耳に当てた

「そんなに嫌な担任?」
「ちょ~嫌!しかも元カレがあのハゲの部活の顧問で遠回しにネチネチしてさ」

真の愚痴は止まらず階段登りながらも続いた。七階迄あるので長いのだろう

「彼氏いたんだ?」
「いたよ。何か夜になると”寂しいっしょ?会わない?”とか”マジで真と俺、天井知らずじゃん?トークもブレーン使ってっから誰も追い付けない。最っっ強”とか馬鹿な癖に蛆沸いてんのよ。脳に」
「会話がちょっと弾むんだね」
「ムカついたから、ハーバード大の入試問題解かせるよう仕向けたよ。日本は学歴で左右されるけど、アメリカは成長過程で合否決めるじゃん?解いたらご褒美って行ったらすっごい頑張ったよ。結果は言うまでも無いけどね♪しかも入試なんて問題じゃない事すら気付かない。あのバッカな男!」

会話は一方的であり、真はひたすら話した。階段をゆっくり登りながらラコーンは話を切り替えた

「そういえば、ベルサジュってさ。どうなったのかな?」

ぴたりと足を止める真。鼻先が着く距離迄近付き密着する

「助けたいの~?あのカッコいいお兄さんなら私、いいかも」
「え?まだ経験してないの真?」

僅かな距離が生まれる。耳を疑うようなラコーンの言葉に動揺する真

「私もまだ未経験だよ。そんな驚かないで」
「あっそ。もう寿命縮めたくないわ私。とりあえず着いたね」

七階の廊下の一番奥の部屋へ着いた二人。扉を開けた



「二人ともお疲れ様。来てくれてありがと」
「BLAER姉ちゃん。どうして場所を急に変えたの?」
「そういえば、そうだね」

コートを脱ぎ、クローゼットを開けた真。ラコーンはコートを脱ぎ真に渡し黒いセーター一枚になる。真もカーディガンになり、ソファーに座った。向き合うようにボイラースーツでソファーに座るBLAER。中央にはテーブルがあり、好物のリンゴジュースとカフェラテが置いてあった

「思ったより厄介な事になったのよ~。警戒は怠らないようにね」

相変わらず間延びした声だが、何処か神経を張り詰めているようにラコーンは感じた。真は何となく苛立ってるような印象を受けた

「とりあえずは二人にちょっとお願いしたい事あるんだ。いいかな?」
「大丈夫だよ」
「暇だしね。ちょっとは危ない事でも」
「極めて危険だよ。大丈夫?」

童顔で丸い瞳のBLAER。眼光に一切の輝きが感じられない。ラコーンは背筋が張り真は真剣な顔立ちになる

(BLAER姉ちゃん)(何?この感じは)

「ある人物を奪還して欲しいのよ。一つでも友人の願いを叶えたくてね」

間のある言葉で話すBLAERが珍しく淡々と話す

「この隣街のグランドホテルに移送する前に連れて来て欲しいのよ。相手は丁重に扱ってね。人物はこの子」

周辺の監視カメラの映像から割り出された対象を確認するラコーンと真

(きれいな人)(レベル高過ぎ)

「とりあえず今から一時間後、やり方は任せていいかな?」
「問題無いよ」
「任せて♪」

微笑むBLAER。アイコンタクトで合図するラコーンと真

「じゃあ、とりあえず欲しい物ある?二人とも」
「私は武器かな」
「とりあえず無線機。追跡防止で携帯と同期出来るやつ」

地面に置いたバッグの中身をテーブルの上に出すBLAER。さまざまな凶器を眺めラコーンは触れながら選んだ

「これがいいかな?」

ラコーンが選んだのは、ベレッタM84。六条右回りの自動式拳銃。装段数13発プラス1発が装填出来る便利性を選んだ

「私はこれかな?」

手の平サイズの黒い四角の無線機を取る。携帯を操作し同期させた真。万全を期した

「準備出来た?」

BLAERの返答に頷くラコーンと微笑む真。弾丸を装填し、携帯をしまい立ち上がる

「行ってくるね」
「軽く遊んでくるよ」

ドアに向かう途中でBLAERは視線を横行しながら二人へ向けて言葉を投げた

「ラコーン。計画に集中してね。その後は自由行動だから」
「解ったよ」

柔軟に受け止める

「真。昨日の夜は情報を掴んだ後、何処に行ってたの?」

びたりと止まり、振り返らずに答えた

「ラーメン食べた」
「そう。作戦が終わったら情報を後で訊きたいから気を付けてね」

扉を開け、ドアを閉めた。独りになりテーブルに置いてある自動式拳銃グロック18を掴み眺めながら悲観した

「弾丸が無くなるまで勝手に撃ち続ける。猛進な凶行が仇になっちゃったね……アイシャンテ。とりあえず、受け継ぐよ」


階段を降りながらコートを着る二人。無言であり、何故か言葉が出ない。その時、真は携帯を取り出し、メールを送信した。ラコーンは言い知れない不安感が脳内でぐるぐると回る

「BLAER姉ちゃん。何かあったかな?」
「わっかんないけど……怒ってたね。ちょっと怖い感じだったし」




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