早いもので、学会から戻って3日もたちます。前回お知らせした、心臓の心房中隔にある卵円孔が開いていると脳梗塞になる方がいるため、器具で閉じちゃうか、薬を一生飲みましょうという。。。どっちも患者さんにとってはうれしくない治療方法でしょうが、、、、どっちの治療成績がいいのかを比べた試験の結果がでました。


微妙な結果なのですが、ITT解析というのをやると結果はどっちもかわんないじゃんという結果(でも実際には、カテーテルで閉じちゃうと47%も脳梗塞の再発がへってました)


PP解析っていうのをやると、統計的にも明らかにカテーテルで閉じちゃうほうが脳梗塞の再発がへってました!


じゃー閉じればいいじゃんか。。とみなさんおもうでしょー。

政府は科学的に証明できないと、そういった器具を承認できないんです!

だから、統計学的にITTで差を持って証明できてないのは、いくら47%も脳梗塞の再発を減らしても意味ないかも。。。と言われます。


なんだか難しいですね。。。ぼくも難しいと思います。


心房中隔欠損(ASD)のかたで脳梗塞のかたはカテの閉鎖術が適応です。これだって、大規模臨床試験で結果だしたわけじゃないのに、、へんな話です。でも、患者さんにとっては、どっちの孔だって、次の脳梗塞で一生ねたきりとか麻痺が残るとか絶対なりたくないはず! 政府はこの卵円孔の治療をASDのようにみとめるべきだ!!