今日はアメリカから心房中隔欠損治療のエキスパートであるA先生が来日されており、同治療の安全性や国内の難しい症例の検討会を行いました。


その中でこのAMPLATZERの心房中隔閉鎖術の植え込み統計をみると合計35500個植え込みを行った患者さんで5例の死亡がありました。これは0.014%の頻度です。この数字は多いと思いますか? 一方同時期に行われた外科治療は登録された2883症例の手術のうち死亡例は2例でました。数字をみると0.07%で5倍の頻度。しかしながら、ここまで少ないと本当に比較して良いのか?とも思う。まったく治療しないグループは対象となっていない。もちろん、ほおっておくと生命予後を悪くするからです。


外科手術のほうが死亡率は数字をみると高いが、どちらの治療もゼロにはできていない。これがリアルワールドのデータです。


我々はいつも最善を尽くしています。あとは信頼してもらえるように説明をみなさんにしなくてはいけませんね。一万人に一人でもこういった合併症を起こさないようにしなくてはいけません。