実は最近、新しい設備を一つ追加した。
機械や機器の自慢をするのはダメな院の典型例だから詳しくは語らないが、設備を追加する時は必ず自分の治療方針と照らし合わせて、年単位で検討する。
「最新ー!」
「ブームー!」
「カッコイイー!」
そんな理由では買わない。
子供じゃないんだから。
さて本題。
最近よく見かけるのが、
「なんか欲しい」「なんか買いたい」という衝動に負けて、メーカーの商売文句にまんまと乗せられ、SNSをガン見して健康グッズを買い漁るオジサン、オバサンたち。
日本経済のためにも、小銭はどんどん使ってもらって結構。
ただし、その結果自分が被ったマイナスを、他人にまで押し付けるのは甚だ迷惑だ。
そういう輩を世間では「老害」と呼ぶ。
昔は70代以上の専売特許だったが、最近では40〜50代のエルダー層まで見事に拡大しているらしい。
当院に関係するところで言えば、
タイトルにもある マッサージガン、低周波、高周波の治療器。
数年前まで
マッサージガンは小中学生の野球少年、
低周波は高齢者、
これが定番だった。
ところが今や、欲望を抑えきれない老害層にも完全に浸透。
(以前書いたチンパン系)
問題はここから。
今の症状に合っていない。
結果どうなるか。
治るどころか、
むしろ長引く。
そして悪化する。
何でもかんでも揉めばいいってものじゃない。
楽になった気がして喜んでいる場合ではない。
人間、楽をしたツケは、
いつか必ず払うことになる。
刺激を入れていい症状。
刺激を入れてはいけない症状。
さらに言えば、
刺激の種類も考えなければならない。
ところが多くの人は、
無難な機能説明やグレーな性能表現を見抜けず、
見事に踊らされている。
会社員時代、
「お前、そんなこと言ったら売れなくなるだろ!」
と上司や先輩に何度怒られたことか。
だが今は違う。
そんなこと知ったことではない。
患者さんから
「これどうですか?」
と聞かれれば、
衣など着せず、
好き勝手言わせてもらっている。
事実よりも物語が売れるこの時代。
耳障りの良いキャッチコピーは、
たいてい小説みたいなものだ。
くれぐれも、
踊らされませんように。
