Shaken Baby Syndrome(SBS)というのを聞いたことがあるだろうか。
日本語でいうところの「乳幼児揺さぶられ症候群」である。
小生が初めてこの言葉を知ったのは、まだ会社員だった二十代の頃。
仕事で外国の方々(確かアメリカ人とカナダ人だったか)と話をしていたときのことだ。
そのひとりが、乳幼児をベビーカーにあまり乗せないと言う。
出来れば飛行機もできるだけ避けたいと。
理由は「揺れ」と「気圧変化」が、まだ未発達な脳に良くないのではないか、という考えかららしい。
当時は70年代に提唱されたSBSの概念が広がり始めた頃。
まだ研究も今ほど進んでおらず、様々な意見や解釈が飛び交っていた時代でもあった。
もちろん現在では、普通の生活で起きる揺れで発症する可能性は高くないとされている。
だが、考えてみれば大人ですら、車の揺れで酔ったり気分が悪くなる。
首も据わらない乳幼児の頭が激しく揺さぶられることが、発育発達にとって好ましいとは、どう考えても言い難い。
実際、SBSの説明を見れば出てくるが、
1秒間に2~3回ほどの強い揺さぶり、
あるいは2秒で5回以上の頭部の往復。
これで脳がダメージを受けると言われている。
もちろん、普通にベビーカーで散歩する程度で起きる話ではない。
だがそれが長時間だったり、デコボコ道を勢いよく押したり、段差をガンガン越えたり、走ったり…
あの光景を見ると、つい昔の会話を思い出してしまう。(ちなみにカーではなくバギーというのもある)
考え方は人それぞれ。
便利さも大事だろう。
だがそれが
「子供のため」なのか、
「自分が楽だから」なのか。
そこだけは、時々立ち止まって考えてもいいのではないかと思う。
安全と健康は、何より優先されるべきだからである。
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