本当に聞いていますか?
聞いているつもりになってませんか?
「〇〇について意見を聞かせて」
そう言われて一生懸命意見を伝えたら
「でも今回は●●をしてほしいんだ」と
決定事項をお願いされる。
「〇〇をすることって可能?」
と聞かれて無理な理由を伝えても
「とにかくやれ」と言われる。
「〇〇って変えられるかな?」
と聞かれ、
こういう意図があってこうしていると
理由を伝えても
「変えてくれないと困るねん」と変えさせられる。
これって全部、
相手の意見を聞いているようでいて、
言葉を吐かせただけ。
どんな言葉が出てこようが、
自分が相手にお願いしたい
『依頼』は変わることがない。
意見を聞いてるでも、
話し合いをしてるでもなく、
一方通行の無駄なラリーを行っただけ。
これで部下の意見を聞いたとか、
子供の話を聞いているとか
妻にアイメッセージ(こんなふうにしろ、ではなく、こんなふうにしてくれるとうれしい、という伝え方)で伝えたと
勘違いしている人が実は多いのではないかと思う。
どれも対話になっておらず、
相手が何を言おうが、
結論〇〇してほしいという意志は
決まっていて、結果させる。
優しい命令と同じ。
これでは相手は聞いてもらったと
感じるどころか、逆に
何を言っても聞いてもらえない、
言うだけ無駄だと感じてしまう。
言ってもどうせ意味がない、との
思いから、諦めたり
もう何も言わなくなったりする人も
多いのではないだろうか…
だってその労力無駄だもんね。
話し合う、意見を聞くというのは
対等に互いの想いや言葉を尊重して
すり合わせることなのだと思う。
どうしても弱い立場の人が
歯を食いしばることが多くなりがち。
現場で誰よりもその業務を理解している
プレイヤーの貴重な声を聞いていますか?
親のあなたにだから甘えられる、
子供のSOSをすくってあげていますか?
家族だからこそ、
たまにはわがままを受け止めてほしいかもしれません。
聞く。
聴く。
傾聴する。
声を拾う。
伝え方以上に聞き方は
テクニックではなく思いやりが必要な
繊細な行為だと思います。