人には、

「どうしても許せない自分」がある。


過去の失敗。

誰かを傷つけてしまった言葉。

何度も繰り返してしまう、自分の癖。


わかっているのに、やめられない。

直したいのに、直せない。


だから人は、

「ちゃんとしなきゃ」と思う。


もう同じことを繰り返さないように。

もっとまともな自分になるために。


でもね。

その「ちゃんとしなきゃ」は、いつの間にか、

“できなかった自分を責める理由”に変わっていませんか。


反省しているつもりで、ただ自分を責め続けている。

変わろうとしているつもりで、「ダメな自分」を確認し続けている。


そんな状態になってしまうこと、あります。


本当の意味で前に進むには、少しだけ視点を変える必要があります。


変えられなかった自分を、なかったことにしようとしないこと。

無理に“いい自分”に書き換えようとしないこと。
あのときの自分には、あれが精一杯だった。



それを、ちゃんと認めることです。


「許す」というのは、すべてを肯定することではありません。


でも、

ずっと責め続けることでもない。

どうにもできなかった自分を、どうにもできなかったまま、そっと置いていく。



それが、静かな意味での「許し」です。


完璧じゃなくていい、ではなくて。

完璧にはなれないまま、進んでいく。


そのほうが、ずっと現実的です。


傷も、後悔も、未熟さも、消さなくていい。


それを抱えたままでも、人はちゃんと進めます。


そして気づいたときには、同じ場所に立っているようで、少しだけ違う景色を見ている。



そんな変化が、ちゃんと起きていく。


あなたは、許せない部分を抱えたままでも、前に進める人です。


終わらせなくていい。


そのままで、続いていけばいい。



占い師 朝月水琴