ブータン、これでいいのだ/御手洗 瑞子

¥1,470
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勧めで、読んだ一冊。

恐らく、著者の御手洗さんは、私の大学の同級生。

マッキンゼーに入社し、ブータンの首相フェローという
仕事を経て日本に帰国。
私が彼女のことを知ったのは、
私の大切な人が、今、彼女と一緒にコミュニティ活動をしていて、
「すごい優秀な人がいる。あさこと同級生だと思うんだけど」
と話していたこと。

直接会ったことはないけれど、
なんだかすごく親近感が湧いて、本も一気に読んでしまいました。

ブータンと言えば、「幸せの国」
昨年、ワンチュク国王夫妻が来日し、
被災地を訪れたことがニュースになりましたが、
すごく人々の心が豊かな国なんだそうです。

そのことを表すのが「GNP」ならぬ、「GNH」
Gross National Happiness 国民総"幸福"量

ステキな発想!!!

「GNP」は別解釈「ガンバレ ニッポン!」とも言いますが、
(ほんとか?!?!w)
「GNH」も「ガンバレ ニホン!」と読めますね。
(くっだらなくてすみません!!!!)

そんな冗談はさておき、
この本を通じて、私はあることを確信しました。

それは、私の大事にしていることは、間違いではない、ということ。

彼女のブータンでの上司の言葉が、すごく心に刺さりました。

「幸せを願うのであったら、自分の幸せではなく、
周囲の人の幸せを願わなくてはいけない。
家族だとか、友人だとか、自分の大切な人たちが
幸せでいられるように、できるかぎりのことをするんだ。
自分の幸せを探し出したら、幸せはみつからないんだよ。
ブータン人は、それをみんなよく分かっている。」

自分のまわりを見渡した時、
私は、人を嫌いになったり、
悪く言ったりするのは嫌いなのだけれど、
そんな私でも「嫌だ」と思うのは、
周りの人のことを考えずに、自分のことしか考えていない人。

逆に、私が幸せを感じるのは、
自分が出来ることを、自分の時間や知恵を使って、
精一杯応援したことで、それが相手のためになり、
相手に喜んでもらえた時。

ブータンの人の常識を、世界の人がみんな共有していたら、
きっと良い世界になるのにな。


そんな風に思いを馳せながら、
明日は、大事な友人の結婚式。
友人の幸せを願うことが、明日の私の一番の幸せです。