日EU 自動車関税など持ち越し EPA交渉「後半戦へ」 | 毎日のニュース

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 日本と欧州連合(EU)が東京都内で開いていた経済連携協定(EPA)の第6回交渉会合が11日、終了した。日本にとってEUとのEPAは、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)と並ぶ通商戦略の柱で、今回の会合により交渉は「後半戦に入った」(茂木敏充経済産業相)。日本はトルコとのEPA交渉も年内の開始を目指しており、遅れの目立つTPP交渉以外で通商戦略を加速する。

 EUとのEPA交渉は今会合で日本製の自動車やEU産ワインなど、双方が輸出拡大を目指す品目の関税協議を行ったが、主要な争点で合意を持ち越した。次回会合は10月下旬にブリュッセルで開く予定だ。

 茂木氏は同日の会見で「これまではお互いの立場を理解する協議だったが、今回は双方で論点を整理して詰めていく段階に入った」と強調。今月19日にオーストラリアで開かれる予定の20カ国・地域(G20)貿易相会合にあわせてデフフト欧州委員(通商担当)と会談し、交渉の進展を目指す考えを示した。「来年中の妥結は可能」(交渉筋)との見方もある。