米大リーグ、ヤンキースは10日、故障者リスト(DL)入りした田中将大投手(25)が右肘内側側副靱帯(じんたい)を部分断裂していることを明らかにした。ここまでリーグトップの12勝を挙げる快進撃を支える武器となったスプリットの多投が故障の一因となったとの指摘もある。今後は6週間程度のリハビリを行う予定だが、回復具合によっては手術もあり、長期離脱の可能性も出てきた。米メディアは故障を速報するなどし米国内にも大きな衝撃を与えている。
田中将は8日のインディアンス戦後に右肘に痛みを訴え、精密検査の結果、部分断裂が判明。選出された15日のオールスターの出場はなくなった。
キャッシュマンGMによると、今回の故障は古傷などではなく、新たなものという。日本時代と比べて硬いマウンドや、滑りやすい公式球、短い中4日の登板間隔などで体に負担がかかり、疲労が抜けにくかったことなどが原因に考えられる。過去に松坂大輔(メッツ)や藤川球児(カブス)ら日本人投手が大リーグに移籍後に肘などを故障。「トミー・ジョン手術」と呼ばれる靱帯の修復手術に踏み切り、松坂はメジャー復帰に約1年の時間を要した。