暑さに体を慣らす運動を 梅雨時から始める熱中症対策 | 毎日のニュース

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 蒸し暑い日が続いている。熱中症は真夏だけのものではなく、梅雨の時期から気をつける必要がある。湿度が高いうえ、暑さに体が慣れておらず、熱中症になりやすいためだ。こまめに水分補給するなどの対策を取りつつ、暑さに体を慣らす運動に取り組みたい。(竹岡伸晃)

 ◆高湿度で調節不良

 熱中症とは、(1)体温調節がうまくできず、高体温になる(2)体温調節の結果、水分やナトリウムが不足する-ことによって引き起こされる体の障害。気温や湿度が高い▽風が弱い▽日差しが強い-などの環境下で発症しやすくなる。

 症状は重症度によって、I~III度に分けられ、I度=めまいや立ちくらみ、こむら返りなど▽II度=頭痛や吐き気、倦怠(けんたい)感など▽III度=けいれんや意識障害、体が熱くなる高体温など。症状によっては病院に行ったり救急車を呼んだりする必要がある。

 総務省消防庁の統計によると、昨夏(6~9月)、熱中症で救急搬送された人数は5万8729人で、このうち6月は4265人。今年も既に3188人が救急搬送されている(5月19~6月8日、速報値)。