子供も「賢い患者になりましょう」 大阪のNPO法人が「いのちとからだの10か条」 | 毎日のニュース

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 子供のうちから自分の生命や体に関心を持ち、いずれ医療を受けるときには、自分が主人公という自覚を持った賢い患者になってほしい。そんな願いを込め、NPO法人「ささえあい医療人権センターCOML(コムル)」(大阪市北区)が、子供に知ってもらいたい「いのちとからだの10か条」を作った。

 コムルは平成2年の設立以来、「賢い患者になりましょう」を合言葉に、電話相談やミニセミナーなど、患者の主体的な医療参加を助ける活動を進めている。10年には国の研究班にメンバーが加わり、患者の心得を「新・医者にかかる10箇条」としてまとめ、小冊子にして広めてきた。自覚症状や病歴をきちんと把握し医師に伝えることや、分からないことは質問する、などを盛り込み、21万冊余りを発行した。

 だが、こうしたことを大人になって急に身に付けるのは難しい。それを痛感してきた理事長の山口育子さんが、子供の学習に役立つものをと、会員や協力者に相談したのがきっかけで、子供向け10カ条をまとめることになった。

 小学生を想定し、「いのちとからだはあなたのもの」「お医者さんには自分で症状を伝えよう」「みんな違いがあって当たり前」などを入れた。

 広く知ってもらうため、各項目にイラストや簡単な説明を加えた小冊子4万冊を作り、希望者に無料配布する計画。今年11月の発行を目指し、10月末までに制作費、送料など600万円を寄付で集めたいとしている。

 寄付の申し込みなど詳細はコムルのホームページ(http://www.coml.gr.jp/)に掲載している。