【イトゥ(ブラジル)=奥村信哉】サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表は8日、ブラジルのイトゥ近郊のスタジアムで、現地入り後初めての練習を約1時間半実施した。
練習は一般公開され、会場には事前に現地の日本人会などを通じて配布されたチケット(無料)を手にした5400人が集まった。選手たちはサンパウロ日本人学校の小中学生らと記念撮影後、ランニングで練習を開始。気温25度、湿度50%前後と穏やかな気候の中、後方からつないでシュートに持ち込む練習や、ミニゲームなどで汗を流した。
5月21日の鹿児島での国内合宿スタート後、けがや体調不良で別メニューとなる選手が相次いだが、この日は初めて23人全員がフルメニューを消化。スタンドからは本田(ACミラン)らがシュートを放つたびに大きな歓声が上がった。主将の長谷部(ニュルンベルク)は「日本の方がたくさんいるし、(W杯では)スタジアムの雰囲気も味方してくれると思う。たくさんの人の協力で環境が整っているし、そういう(感謝の気持ち)のをピッチで出していきたい」と意気込んだ。
5大会連続5度目の本大会出場となる日本は9日(日本時間10日)以降、ベースキャンプ地のイトゥで調整し、14日(同15日)の1次リーグC組初戦のコートジボワール戦に備える。