高知県警組織犯罪対策課と高知署は9日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、福岡県春日市立大谷小学校校長の松原郁弘容疑者(57)を逮捕した。
逮捕容疑は8日、春日市内に置いていたバッグの中に、小分け袋に入れた覚せい剤の結晶を若干量所持していた疑い。高知県警によると、同日は松原容疑者の持ち物とは確認できなかったが、9日取り調べたところ、容疑を認めた。バッグには注射器数本も入っていた。
春日市教育委員会によると、市役所で9日午前、小中学校の校長を集めた会議を開催中、高知県警の捜査員3人が松原容疑者に任意同行を求めたという。松原容疑者は無言で、落ち着いた様子だった。
松原容疑者は昨年4月大谷小に赴任した。大谷小に通う5年の女子児童(10)は「優しい先生で、怒る姿を見たことがなかった」と悲しそうな表情を浮かべた。