富士重工業が9日発表した平成26年3月期連結決算は、売上高が前期比25・9%増の2兆4081億円、営業利益が2・7倍の3264億円、最終利益が72・8%増の2066億円で、いずれも過去最高を更新した。好調な北米販売や円安効果が寄与した。
27年3月期は営業利益4・1%増の3400億円など、すべての業績項目で3期連続の最高を見込む。
同日発表した32年度を最終年度とする新しい中期経営計画では、同年度の世界販売台数を25年度実績比で3割以上増やし、110万台超を目指す。うち最重点市場と位置づける北米ではプラグインハイブリッド車(PHV)や新型SUV(スポーツ用多目的車)を投入し、同26%増の60万台まで拡大する。
一方、米国工場で手がけているトヨタ自動車のセダン「カムリ」の受託生産を28年秋で終了することも発表した。17年10月から続けている業務提携は継続する。