3Dプリンターで製造した殺傷能力のある拳銃を所持したとして、神奈川県警は8日、銃刀法違反(所持)の容疑で、川崎市高津区久末、湘南工科大学職員、居村(いむら)佳知(よしとも)容疑者(27)を逮捕した。県警によると、3Dプリンターで製造した拳銃に絡んで同法を適用するのは全国で初めて。
逮捕容疑は、4月12日午前10時25分ごろ、自宅で拳銃2丁を所持したとしている。「警察側が拳銃と認定したのなら仕方がない」などと容疑を認めているという。
県警薬物銃器対策課によると、4月12日に居村容疑者の自宅を家宅捜索した際、3Dプリンターで製造したとみられる樹脂製の拳銃5丁を押収。鑑定の結果、うち2丁に殺傷能力があることが判明した。実弾は見つかっていない。
居村容疑者は、3Dプリンターで製造した拳銃で、空砲らしきものを撃っている様子の映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿。同課は1月にこうした事実を把握し、捜査を進めていた。
3Dプリンターで銃複製 金属製、発砲も可能 世界初と米企業