業績低迷が続く任天堂株が8日午前、年初来安値を更新し、大台の1万円割れに近づいた。取引開始とともに大きく値を下げ、一時前日比で5.6%下げて600円安の1万70円まで下落した。その後も下げ幅500円程度で推移している。
任天堂は7日に前3月期決算を発表、営業損益が予想を下回る464億円の赤字となり、最終損益も232億円の赤字に転落した。据置型ゲーム機「WiiU」で予想を超える不振が続いており、投資家やファンを納得させやすい打開策が示されない。今期の黒字転換目標への道程もわかりにくいうえ、岩田聡社長の続投宣言もマイナス材料となっているもようだ。
任天堂株は今年1月につけた年初来高値は1万6150円だった。この日の安値で下げ幅は38%に及ぶ。
午前10時半現在の日経平均株価は前日比500円安の1万170円。