【甘口辛口】卓球王国・中国なぜ強い? 天才小学生にプロ並みの報酬…日本は鼻あかせるのか | 毎日のニュース

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■5月8日

 卓球の元世界王者、故荻村伊智朗氏はこんな名言を残している。「卓球とは100メートルを全力疾走しながらチェスを指すようなもの」。スピードと、瞬時のうちに戦略を組み立てる能力を必要とするからだ。連休中遠出をせずテレビで世界選手権団体戦を見て、その目まぐるしい攻防に「卓球って面白い」と見直した人も多かったろう。

 視聴率も、ドラマチックな展開で女子が31年ぶりに決勝進出を決めた4日の香港戦が9・8%、5日の中国との決勝が9・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と健闘した。中継したテレビ東京の広報担当は「国民的な人気者、福原愛がけがで欠場した割にはまずまずでホッとした」と話した。

 それにしても中国の強さはケタ違いだ。女子決勝で日本は3選手で1ゲームしか取れなかった。彼の国では小学生の年齢で卓球の専門学校に通い、1日中卓球をやって、うまい子はプロ並みに報酬をもらえるというから強くなるはずだ。ある関係者は言う。「1億人の中の天才と、13億人の中からえりすぐられた天才の違いかもしれない」。