フィリピン・マニラ首都圏の邦人射殺事件で、死亡した旅行代理店支店長、岩崎宏さん(59)が乗っていた車内には、岩崎さんの財布など金品が手つかずで残されていたことが8日、地元警察への取材で分かった。警察は状況から、逃げた2人組の男が当初から殺害目的で犯行に及んだとみて捜査している。
警察によると、車のドアはすべてロックされ、争った形跡はなかった。岩崎さんがいた運転席側の外から銃弾が1発撃ち込まれたという。岩崎さんは6日夜、仕事を終えて帰宅途中だった。
事件当時、パラニャケ市の現場は車の通行量が比較的多く、近くには交通整理員もいた。
警察は当初、2人組のうち1人が数発発砲したとしていたが、その後、1発に訂正した。(共同)