サウジアラビアのアブドラ国王は15日、情報機関トップで総合情報庁長官のバンダル王子を交代させた。本人の申し出によるものとしている。イドリシ副長官が長官代行に任命された。国営サウジ通信が報じた。
バンダル氏は昨年10月、シリア内戦への米国の対応に不満を示し、親米路線の見直しを示唆する発言をしたと伝えられた。最近は健康上の理由から、外国で過ごしていたという。
2012年7月に長官に任命されたバンダル氏は、アブドルアジズ初代国王の孫に当たる「第3世代」の有力者の一人。駐米大使を05年まで約22年間務めた。(共同)