日銀が10日発表した2014年1月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は、前年同月比2・5%増の413兆362億円となり28カ月連続で増えた。企業の合併・買収(M&A)に伴う大口融資のほか、電力会社向けの貸し出しが押し上げた。
大手銀行など「都銀等」は1・8%増の201兆9406億円、地方銀行・第二地方銀行は3・2%増の211兆956億円だった。
日銀は「不動産、建設、医療関連の中堅・中小企業でも、運転資金を中心に貸し出しが広がった」と分析している。
都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は4・1%増の599兆2398億円だった。