上半期の経常黒字は10.7%増 6半期ぶりプラス 所得収支増える | 毎日のニュース

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 財務省が11日発表した平成25年度上半期(4-9月)の国際収支状況によると、経常収支の黒字幅は前年同期比10.7%増の3兆548億円となった。燃料などの輸入増で「貿易・サービス収支」が赤字幅を拡大したものの、「所得収支」が黒字幅を拡大した。経常収支が増加したのは6半期ぶり。

 所得収支は企業の海外からの配当金収入や投資収益が拡大したことで、前年同期より1兆4710億円増えて、19.6%増の8兆9950億円の黒字となった。統計として連続性のある昭和60年度上期以降では最大の黒字額。19年度下期の8兆6574億円を上回った。

 貿易・サービス収支は前年同期より1兆1674億円赤字幅が拡大し、5兆4511億円の赤字となった。サービス収支は赤字幅を縮小したが、貿易収支が赤字幅を拡大した。貿易・サービス収支の赤字は5半期連続。昭和60年度上期以降では最大の赤字額。

 貿易収支は、前年同期より2兆222億円赤字幅が拡大して4兆6664億円の赤字となった。燃料や半導体・電子部品の輸入が増えた。一方、サービス収支は赤字幅が8548億円縮小して、7848億円の赤字となった。

 同時に発表された9月の国際収支速報でも、貿易赤字は拡大したが、所得収支の黒字幅が拡大し、経常収支は5873億円の黒字となった。前年同月比は14.3%増と伸びた。増加は2カ月ぶり。