日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に入る近鉄百貨店本店のウイング館の上層階が10日、新装開業した。本店は6月に部分開業したが、売上高は目標を1割下回っており、売り場を広げて巻き返す。
ウイング館は旧店舗が入居していた建物で、超高層ビルのタワー館に接している。上層階は4~8階。スポーツ用靴売り場には、往復30メートルの試し歩行ができるコーナーを設置。子育て層を対象にした子ども向け専門店も入っている。
高さ300メートルのハルカスは来春に展望台やホテルなどを含めて全面開業する。
ウイング館の改装工事で館内移動に不便さが残り、本店の売り上げが伸び悩む原因となっていた。これまではタワー館とウイング館を合わせた計画面積の約7割で営業していたが、ウイング館上層階の開業で約8割になる。