新潟・糸魚川35.1度 台風影響、フェーン現象 10月 初の猛暑日 | 毎日のニュース

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 ■140地点で真夏日

 台風24号が温帯低気圧に変わり、南からの暖かい風が吹き込んだ影響により、新潟県の糸魚川(いといがわ)(糸魚川市)で9日、10月としては国内観測史上最高となる35・1度を記録するなど、北陸を中心に真夏を思わせる暑さとなった。10月に35度以上の猛暑日となったのは国内で初めて。また、927ある観測地点のうち140地点で30度以上の真夏日を記録、51地点で10月の最高気温を塗り替えた。

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 これまでの10月の国内最高気温は平成17年に長崎県の野母崎(のもざき)(長崎市)で観測した34・3度だったが、この日は新潟県の大潟(上越市)でも34・5度、富山県の南砺(なんと)高宮(南砺市)と泊(朝日町)も34・3度を記録した。

 気象庁によると、もともと太平洋高気圧に覆われて全国的に気温が高くなっていたところ、台風24号が温帯低気圧に変わって日本海側を東に進行。この温帯低気圧に向かって南から吹き込んだ暖かい風が、山を越えて吹き下ろしたことで、温度上昇をもたらす「フェーン現象」が発生したとみられる。その結果、風下となった北陸地方を中心に、季節外れの暑さとなった。

 山陰から近畿沖を東寄りに進んでいた台風24号は、午前9時に石川県・能登沖で温帯低気圧に変わったが、山陰や北陸などで非常に強い風が吹き、近畿で非常に激しい雨が降った所があった。気象庁は、東北を中心に落雷や突風に引き続き注意するよう呼び掛けた。