9月の米緩和縮小見送りは「きわどい判断」 FOMC議事録 | 毎日のニュース

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 【ワシントン=柿内公輔】米連邦準備制度理事会(FRB)は9日、9月17、18日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。市場の予想に反して量的金融緩和の縮小を先送りしたのは、数人の参加者にとって「非常にきわどい」判断だったとし、賛否がかなり拮抗していたことが浮き彫りになった。

 議事録によると、予算や債務上限引き上げをめぐる財政問題が決着しない状況では、向こう数カ月の間に緩和縮小に踏み切る説明が難しくなるとの声が出ていた。また、金利上昇などを念頭に、緩和縮小で「金融環境を不必要に引き締める」と多くの参加者が考えていたことも分かった。

 ただ、参加者の数人は、緩和縮小を先送りしたことで、「市場との対話の有効性に関する懸念が持ち上がった」と指摘した。