編集打ち合わせを終え、席に戻って大阪本社発行の夕刊に目を通していた時、ウィー、ウィーと聞き覚えのあるアラームが編集局に鳴り響いた。緊急地震速報だ。テレビには、震源は奈良で関東甲信から九州まで広範囲の揺れを予想するテロップ。近畿で震度7との情報も。
この日、大阪夕刊1面トップは偶然にも南海トラフ地震の被害予測。「梅田浸水 最大2メートルに」との見出しを目にしつつ「揺れは何秒後に」と身構えたが、結果的に気象庁の誤報と判明、ホッと胸をなで下ろした。
一方、9日付東京朝刊3面には、振り込め被害が半年で211億円という記事が載った。驚くべき被害額だ。最悪だった昨年を上回るペースだという。
疑わしい電話を受けたら、必ず本人に確認をとる-など、このお盆休みに家族で一度、話し合う時間を持ってはどうだろう。(副編集長 長町望)