【カネボウ】他メーカーにも自主点検指示 厚労省 | 毎日のニュース

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 カネボウ化粧品の美白商品で肌がまだらに白くなる「白斑(はくはん)」の健康被害が出た問題で、厚生労働省は8日、他の化粧品メーカーの商品でも白斑の被害が出ていないかどうかについて自主点検を求める通知を都道府県と業界団体などに出した。1カ月以内に報告を求める。

 厚労省によると、カネボウが自主回収を発表した7月4日以降、回収品以外の複数のメーカーの複数の製品を使った消費者から、白斑などの相談が消費生活センターに10件寄せられた。白斑は化粧品以外の要因でも起きるため、商品との因果関係は分かっていない。

 厚労省は平成23年8月、薬用化粧品を使ってアレルギーや皮膚障害などの健康被害が起きた場合、薬事法の規定に基づき報告を求める通知を出しているが、白斑も報告対象の皮膚障害に当たるとして、改めて自主点検と報告を求めた。

 田村憲久厚労相は同日、「社会的に大きな問題となり、利用者は不安に思っている。なるべく早く情報を得て対応したい」と述べた。