東北地方や北海道は9日、大気の状態が不安定になり、猛烈な雨が降った。気象庁は、秋田県でこれまでに経験したことのないような大雨になっている所があるとして「直ちに命を守る行動を取ってほしい」と最大級の警戒を呼び掛けた。30日に運用を始める「特別警報」に相当する。
気象レーダーによる解析では、秋田県大館市や青森県西目屋村付近で9日朝、1時間に100ミリ超の猛烈な雨が降ったとみられる。気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表した。
秋田の豪雨では「避難所へ行くか、外出が困難なら家の中のできるだけ安全な場所にとどまってほしい」と注意を呼び掛けた。
気象庁によると、東北や北海道は南西から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になった。
JR東日本は9日午前8時45分ごろ、秋田新幹線の盛岡-大曲間の運転を見合わせた。復旧は未定。