東日本大震災の津波で被災した岩手、宮城、福島3県で今夏、海開きする海水浴場は昨シーズンより3カ所増え、9カ所になった。被災者への配慮や、防潮堤の建設遅れから今年も再開できない地域が大半だが、日曜限定にするなど工夫してオープンにこぎ着けた浜も。夏の観光復活に向け、少しずつ前進している。
皮切りは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」人気に沸く岩手県久慈市の舟渡海水浴場と、同県洋野町の江戸ケ浜海水浴場で、ともに14日オープンする。
今夏新たに営業を再開するのは宮城県の月浜(東松島市)と網地白浜(石巻市)、福島県の四倉(いわき市)の3カ所。
月浜は、遊泳区域を震災前より縮小し、岸壁などの復旧工事の妨げにならないよう日曜日限定にする。地元の実行委員会事務局は「まだ早いとの声もあったが、復興に向けてひとつ乗り越えた感じがする。来年は全面オープンできるようにしたい」。