『中世城館と南奥戦国史』 | 城館のフィールドワーク

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全国にゴマンとあるという城館を、徒然なるままに紹介する探訪記。ときどき浮気して古墳も紹介。居住地の福島県が中心です。

この5月、東京堂出版から刊行。

城館をテーマとした地域史研究の実践といった内容。以下、序章より引用。

「本書に収録した論考の多くは、城館の縄張調査の成果と発掘調査や文献史料が語る内容とを突き合わせて立論している。そしてそれらを、本拠・境目・合戦・遺構の四部に構成して一書とした。(略)それぞれのテーマは、中世を特徴づける存在の一つと言える城館の本質を示すと思われる。よって本書の目的は、仙道をフィールドとして、本拠・境目・合戦・遺構という切り口から、中世の城館について考察することである。城館の縄張調査の成果が、発掘調査の成果や文献史料の検討と整合的に把握できた時、地域史研究の素材としての城館の可能性は限りなく大きい。」

 

ほぼ時を同じくして、この2書も刊行された。前書は城館を主題とした論集ではないが、第Ⅲ部は「中世城館」であり、他の部分でも城館を取り上げている。今年の5月は、南奥の城館が熱い!