夏場の生椎茸栽培 | 浅香椎茸園のブログ なばやまさんのなば作り

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原木を用いた椎茸栽培の作業状況などを紹介しています。

夏の間は露地ものの椎茸が発生しないのでほだ木を水につけて椎茸を発生させています。

原木栽培用の品種は春に発生する春出品種(低温性品種)、秋から春にかけて発生する春秋出品種(中低温性品種)そして夏に浸水して発生させる夏出品種(高温性品種)に分かれます。現在発生させているのは夏出し品種で与一丸(森産業㈱)といいます。

椎茸の発生には温度、水分の条件が必須でさらに物理的な刺激を加えることによって収量を増加させることができます。夏出しの場合、18℃以下の冷たい水に浸水することによって椎茸を発生させることができます。水温が20℃を超えると発生量が低下しますので、冷水機などを利用して水温を下げています。

当園では水温17℃位の地下水を利用していますが、ほだ木を浸水したり外気の影響で水温が上昇するので、安定発生のために冷水機は欠かせません。

浸水時間は4~20時間で、ほだ木の年齢、水分状態などによって加減しています。


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また、物理的な刺激はほだ木を運搬車などで動かすことで十分です。ただ、ほだ木を移動して即日浸水しなければ発生量が低下します。過去に森440号という品種の栽培試験では運搬して1日経過して浸水した場合収量が4割減り、2日経過すると6割減りました。理由は分かりませんが、移動したら直ぐ浸水することが必要です。


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このように浸水すると一週間後には椎茸が収穫できるのです。夏出しの椎茸は収穫日が推定できるので、出荷計画に合わせて浸水操作を行っています。

この後の操作は後のブログにて(*^o^*)/~