ボイリング・ポイントのようなワンシュチュエーションものを期待したのですが・・。

 

ラ・コシーナ/厨房

 

設定はおそらく80年代のニューヨーク。巨大レストランの厨房が舞台です。気取った店内に比べて裏方の厨房は人種の坩堝です。ある日事件が起こります。昨日の売上約800ドルが足りない。経営者は警察を介入させず内部での調査を命じます。その後はこれでもかという程のトラブルが厨房を襲います・・。

 

人種問題は微妙なテーマです。単に差別はいけないと言うだけではすまない。日常を生きる者は否が応でも接触せざるを得ない。厨房ではそれを解消する術としてあらゆる人種差別的な罵詈雑言を皆で大合唱します。伊達や酔狂ではできない。キレイごとではすまされない現実を感じます。

 

映画はモノクロです。却って味わいが深い。ただし象徴的なモノだけはカラーになったりします。

 

構成は期待したワンシュチュエーションとは若干異なります。いろんな話を詰め込みすぎてまとめきれず終わった感が強い。最後の少女の笑み。そう、笑う以外ないのではないでしょうか。

 

 

2025年通算192本目

 

(有)朝日商事 どこよりも高くお売りしたい・・・