毒親を持った少女同士の友情。
毒親という言葉が出始めたのはいつごろでしょうか。昔からあった存在ではありますがこれほど概念を的確に言い表す言葉はないでしょう。主人公は離婚による母子家庭で育ち、進学してからは母のためにアルバイトを掛け持ちしています。主人公が家にお金を入れても母親は働きません。娘に愛しているという言葉をかけるだけ。愛を名目にした束縛です。よって主人公は常にお金に困っていて大学の仲間を作る余裕はありません。自分のキャラクターを人嫌いの冷たい人間として周囲にアピールすることで孤立を図るのです。
バイト仲間であるどこか陰のある女性が実は同じ大学の学生ということを知り、二人は徐々に距離を詰めます。彼女の親も毒親で父親は彼女に肉体的精神的に深いキズを負わせ家庭を破壊しました。挙句ひき逃げ事故から逃走し行方知れずです。
最終的に主人公は母親を切り捨て自分一人で人生を歩んでいくことを決意します。この映画の眼目はまさにココでしょう。家族の再生なんか謳わないところに清々しさを感じました。
2025年通算142本目
