これはスゴイ。すごい映画が現れた。

 

サブスタンス

 

誰もが年を取る。年を取るのはつらいものだ。体が動かなくなってくる、目も悪くなる、若い時の自分と比べると辛さがにじむ。本作は老いに抵抗するがあまり、危険な再生医療に手を染めた元スター(デミ・ムーア)の物語です。

 

とにかく設定があり得ない。怪しげな注射を打つと自分の背中から若い分身が生まれます。分身が活動する間、母体は眠り続けます。分身は母体から7日分の髄液?を採取し1日1本消費します。7日後、母体は分身と血液交換して目覚め、分身は7日間眠りにつきます。怖いのが母体は目覚めるたびに老いが加速していることです。さらに分身が自分の立場を乗っ取りスター街道を邁進している。なんと大みそかの特番の司会の地位まで獲得しています。

 

分身を持てはやすのは主に中高年の男性です。以前は主人公がスターでしたが若く美しく新しい女性が出てくれば躊躇なくそちらをスターにします。

 

さて分身は徐々に自分本位になっていき約束の7日間の交代をサボるようになります。母体は新陳代謝を阻害され髄液を提供するだけの存在に落ちています。とうぜん恐ろしいほどの老けようです。それにしても短絡的なのは分身。金の卵を産む鶏を殺してしまった男の寓話を思い出します。

 

そして最後の最後は大みそかの特番。生放送で阿鼻叫喚の地獄が展開するのです。

 

本作では若さ至上主義、見た目の美しさ優先、男性支配社会など今でも社会に巣くう大きな問題を痛快なまでに批判しています。

 

 

2025年通算98本目

 

 

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