共感性に欠けるのは私のせいか。

 

KIDDO キドー

 

オランダの児童養護施設で暮らす少女に母が近いうちに会いに来るという知らせが入ります。母はハリウッドでスタントウーマンをしているらしい。数日後数年ぶりに現れた母は少女を連れ母(少女の祖母)のいるポーランドに向かうことを告げます。施設の方針に反すると渋る少女を押し切って母と少女はオンボロ車で出発。おかしいのは母の言動がかなり変わっていることです。スマートフォンを投げ捨てる、ホテルの食材を盗んで食べる、停車中のトラックの荷台に勝手によじ登るなど。のちに母が何らかの精神疾患を患っているため少女は施設に預けられていたことに結びつきます。

 

さてロードムービである本作、道中で起こるトラブルに対してその場しのぎでやり過ごしながら生家のあるポーランドに到着するのですが待っているのは母が死んでいたという事実と姉?の冷たい対応です。

 

いろいろわからないことの多い設定でした。少女が飼っている小さなヘビ。旅先でちょくちょく出くわす悪意に満ちた少年。母の真の目的(お金だけだったのか)。監督は古い映画に愛着があるらしく本作を章立てにしたり母がシロクロ映画愛好家である設定にしたりです。

 

私は始終母の行動に違和感を感じて映画を観ていました。道徳的に許されないことを子どもを強制的に巻き込みながら楽しむ行為、いやいや、食い逃げはいかんだろ。

 

粗い画質で取られた映像はそれなりに印象的ではありました。KIDDOはお嬢ちゃんという意味らしいです。

 

 

2025年通算93本目

 

 

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