アイスランド・イギリス合作。
老境にさしかかった主人公の男性は医師に認知症の初期段階であるとの宣告と今のうちにやり残したことをやった方がいいと助言を受けます。男性は学園紛争の時代に大学をやめ日本料理店で働いており、そこの娘が恋人でした。しかし突然店は閉められ家族との連絡がつかなくなり数十年経っています。
主人公は乏しい情報を頼りに日本に彼女がいることを突き止めコロナ禍の中逢いに行きます。そして知ったのは彼女の母は広島で被爆し出産後1年で死亡。被爆二世である娘が子どもを産むことに父親(日本料理店経営)はひどい拒絶感を抱いていたことです。
アイスランドの小説を基にした映画ということですが被爆という現実を重いテーマとしています。外国人である作者がなぜヒロシマを取り上げたのか。日本映画と言っても違和感がないほど日本・日本人が出ています。
さて映画はハッピーエンドを予感させる終わりかたをします。私もやり残しのない人生を送ろうと思いました。
2025年通算29本目
