珍しい。ロシア映画です。

 

グレース

 

ロシアの辺境部で(おそらく)違法な移動映画館を運営している父娘の話です。グレースは常に不機嫌そうにふるまいます。父との狭いクルマでの移動生活に倦んでいるのです。父娘の向かう先はインターネットが普及していない周辺部。娯楽が少ないせいかそこそこ観客が集まります。あつまる観客も父娘同様倦んでいます。

 

この映画の独特なところはストーリーに全く関係ない人々の生活が結構な頻度で映し出されることです。ある時はドライブインで孤独に食事するドライバーであったり、自動車修理工場でのやり取りであったり、長距離トラック相手に商売する夜の女性たちであったり、です。

 

映画の最後、グレースはずっと携えていたボトルの中身を海に撒きます。中身は母の遺灰です。遺灰との決別は彼女がこれから歩んでいく一人の女性としての未来を予想させます。

 

 

2024年通算215本目

 

 

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