バレエが好きになった少年を衰退した当時のイギリスを背景に描きます。
主人公の少年はボクシング教室と合同練習することになったバレエのレッスンを見て踊りに興味を持つようになります。コーチの女性は彼の才能を見抜き今の環境から抜け出しロンドンの王立学校へ行くよう勧めます。当時イギリスはどん底の経済状態でサッチャーリズムが吹き荒れていました。少年の家族が働く炭鉱でもストライキと労働者によるピケ(職場封鎖)が行われています。父は労働組合員としてストライキに参加しスト破りをする同僚を批判する立場でした。しかし少年をバレエ学校に行かせるお金のためにスト破りに参加します・・。
心温まるお話です。イギリスの歴史を庶民の目線から追ってストーリーにつなげています。イギリスが身分制度の国であることも映画から伺えます。映画は1999年に作られたようですが製作者がいろいろな意味で弱者や少数派を温かい目で見ていることがわかりました。
2024年通算166本目