安部公房原作の箱男を映画化しました。

 

箱男

 

なんとも哲学的な作品です。原作は大昔読んでほぼ忘れています。ダンボール箱に潜み開けた穴から世の中を観察する箱男。視点を変えれば世の中が箱の穴を通じて内部を見ている。原作者である安部公房はダンボール箱を現代社会に生きる人々の孤独と分断というメタファーで描いたと思います。本作品もそこは外さず作っています。

 

しかし映画作品として鑑賞するには非常につまらない。難解であることは大きな足かせであったのでしょう。でももっと視聴者によりに落とし込めなかったか。

 

※石井聰亙監督が改名していたとは知りませんでした。

 

 

2024年通算134本目

 

 

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