父役の藤竜也の演技が光っています。

 

↓大いなる不在

 

幼いころ離婚により家庭を離れた父は認知症になっていました。大学教授であった父は論理的なもの言いで無線が趣味でした。離婚の原因となった現妻は自宅に居ません。主人公の息子は妻の親族に接触し、だんだんと様子が見えてきます。

 

映画は認知症が進む前の父と現在の父をランダムに映していきます。感心するのが藤竜也の演技です。大学教授然とした言動と自分自身の置かれた立場すら理解できない様子の対比。しかし自分なりの世界観でその状況を説明し、それを聴く息子の絶望。

 

熱烈なラブレターを送って射止めた現妻への想いは今の父からは窺えません。

 

期待して観たわけでなかったのに観終わった後、自分が得た心の動きに戸惑いました。

 

 

2024年通算112本目

 

 

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