ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、なんとも長い題名のこの映画は1975年のものです。

 

↓ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地

 

主婦のジャンヌは高校生?の息子とアパートに住んでいます。ご主人を亡くして6年になります。まめな性格で家事を正確にこなし、近所の赤ちゃんを短時間だけ預かってあげる程度の信用と社交性を持っています。ちょっと違っているのは日中のいっとき男性たちを寝室に迎え入れ、お金を受け取り次回の約束をして送り出すことです。

 

映画はジャンヌの家事を最初から最後まで映します。それは時に牛のカツレツを作る様子であったり、浴槽の掃除であったり、息子のベッドをたたむことであったりです。観客はこのほかの「名もない家事」を延々と見せつけられます。そしてその日常が徐々にほころびていくのを感じながら衝撃のラストを迎えるのです。

 

ジャンヌが囚われているのは家事という名の牢獄です。私たち観客は3時間の間、飽き飽きその牢獄を見せつけられるのですが実際の牢獄はそんな短時間ではすみません。映画としては素晴らしいですが、二度と観たいとは思いません。それは監督(女性)の意図するところかもしれません。

 

 

2024年通算51本目

 

 

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