お茶事では

基本3回の盃事があります

そのなかで

時間がかかって

さらに参加者が飲めないと楽しくなく

一つの盃でお酒の回し飲み

ということでコロナ禍では中止されていた盃事

 

それが

 

千鳥の盃(ちどりのさかずき)

と言われるものです

 

亭主とお客が交互に酒を注ぎあって

関係を深め、和やかになる

というような目的があるようです

 

回し飲みも復活したので

ぜひお酒好きな方と一緒に

「千鳥の盃」をやってみるというお稽古茶事を企画しました

 

お酒が好きな方が4名

お集まりいただけることとなり昨日開催できました

 

懐石部分は省略

お酒の前に空腹だと酔いが回るので

お腹を落ち着かせる程度の食事を用意しました

 

 

前日までの雨もやみ

天気に恵まれました

 

お稽古茶事なのでお客様に

炭点前

薄茶のお点前

など

交代でお願いして

お正客も交代で

 

和やかに楽しく

学び多い時間を頂きました

 

以下に会記(覚書)を載せておきますので

当日の思い出の一端にしていただけますと

ありがたく存じます

 

 

 

会記 【千鳥からのお稽古茶事】  

 

令和6年1月22日 (月) 11:30席入り

 

【待合】 「龍」古川泰龍筆

   写真「雪」白井初男撮影(義父)

   「龍土鈴」小国神社より

   「龍土人形」田中泉作
  

【本席】

軸 「 瑞雪兆豊年 」 吉田暁文筆  生風庵五代吉田紹村宗匠

  

花入 青竹  父作

  花  小豆柳・椿

 

釜 阿弥陀堂釜  高橋敬典作

 炉椽  柿合朱塗松蒔絵

  

水指 手桶水指  川瀬表完塗

 

茶入 丹波焼 撫肩付 石田陶春作  銘「二籠り」 

 歌銘 ひきまゆの かくふたごもり せまほしみ くはこきたれて なくをみせばや

   (ひき繭の かく二籠り せまほしみ 桑こき垂れて 泣くを見せばや)古今和歌集六帖・後撰和歌集 巻十二恋四876

 仕覆 段モール

茶杓 大池寺 瑞祐作 銘「青陽」

茶盌 嶋台 松楽作

   建水 唐銅 餌畚

    蓋置 青竹 関谷瑞穂作 (父)  

主菓子   「干支常用饅頭」  巌邑堂

 菓子器  柿合椽高

御茶  「無上」 柳桜園詰

 

【薄茶】

棗 山中曙塗 大棗 富士蒔絵 道場宗廣(そうこう)塗

茶杓 吉田紹村(じょうそん)作  紅梅茶杓  銘「東風(こち)」

茶盌  

主 京焼 永楽善五郎作 仁清写赤芽柳 銘「煦煦(くく)」 而妙斎箱

次 萩 井戸脇 田原陶兵衛作 銘「嶺の暁」内田宗地箱

歌銘 竹は霧 峰の暁 出づる月よいはる宴に 春を望みて

三 九谷焼 陶正造 梅掛け分け 

四 信楽焼 奥田英山作 刷毛目「華」

菓子  「種合わせ 辰」 京都甘春堂

     「生砂糖  松葉」 京都甘春堂製製

     「飴 おはじき」 新潟長岡越乃雪本舗大和屋製

     「辻占 福寿草」金沢諸江屋製

    

          「くるみ菓子 お茶の右手 黄粉」 松山市艶製

     「塩金平糖」 出雲市原寿園製

菓子器  琵琶盆 ・振出

薄茶  而妙斎宗匠好「珠の白」 柳桜園詰
 

 煙草盆 格狭間透かし

  莨入 茄子 

  火入 染付

  灰吹  青竹

 

【炭点前】

香合 有田焼 「巣ごもり鶴」 幸楽窯 

初炭 

 炭斗   籐組
 羽箒   黒鶴 

 炭斗   利休形
羽箒   黒鶴

鐶    大角豆

火箸   桑柄 木村清五郎作
釜敷   紙釜敷

灰器   備前 胡麻  正彦作

灰匙   桑

 

【食事】

飯   浅蜊菜めし

味噌汁 大根と油揚げ

向   結び昆布・柚子釜紅白なます・松葉黒豆        銀彩角皿山内駿作

 

一献目 屠蘇(松竹梅)

小吸物  松の実・針生姜

 

八寸 山:ゆべし  海:数の子

二献目 関谷醸造「空」

 

千鳥の杯                           笹地紋 燗鍋 高橋敬典作 

                            

香の物 沢庵・野沢菜・しば漬け           ウクライナ支援鉢 味舌隆司作

湯桶  

以上