仕事を休んで平日の今日、六本木森アーツセンターギャラリーで開催中のミュシャ展に行ってきた。
うっかり入り口を間違えて警備員さんに道を訊いてしまった(最初に入ったのはふつーに企業としてのエントランスだった)ものの、開館時間前には無事到着。
エレベーターで一気に53階へ。
行列ではなかったが、平日にも関わらず人がいるいる人がいる。
入り口で出品リストを探したが、ない。
係りの人に訊いてみたところ、ない、とのこと。
なんてありえない・・・
不親切極まりない六本木。
なので、仕方なく何も導かれるものがないまま会場へ。
ミュシャ財団が全面協力した展覧会なだけあって、中身は素晴らしい。
おなじみリトポスターから、ミュシャの油彩、スラブ叙事詩の習作(かなり大きい)、パリ万博博覧会ポスター、ミュシャデザインのお菓子の箱、アクセサリーなど、品数は多岐にわたっていた。
原画があったため、近づいて筆跡をじっくり見ることができた。
人物はほとんど筆跡がわからないほど滑らかで平らだったが、人物の身につけている草花に筆跡が厚く残っていて、なんとなく立体的、質感が美しい。
四芸術のシリーズなど、習作と隣り合わせで完成品のリトグラフを展示しているのも興味深い。ミュシャの習作を見ると、非常に書き込みの線が多く、緻密に描かれていることがうかがえる。
写真も多かった。
ミュシャは描く人物のポーズをモデルや妻などにさせ、それを写真に撮っていたらしい。
さまざまな絵のモチーフになったポーズ姿の写真が多く展示されていた。
息子や娘に恵まれたミュシャ。息子や娘の絵を多く描いている。
年を取ってからの娘もいたようで、非常に子煩悩だったらしい。
ミュシャのアトリエが描かれたとても魅力的な絵もあったが、誰が描いたものだったかもはや私の記憶がない。
だって出品リストがないんだもん。
公式カタログを買わせる気かもしれないが、私は引っかからないぜ。
でもこの絵のポストカードがあれば絶対買っていたのに、残念だ。
あとはスラブ叙事詩の説明パネルと、VTR上映があった。
画面だけだったが、20枚を見る機会はなかったので、なかなかよかった。
いつかプラハで現品を見たいものだ。
ミュージアムショップのポストカードはわりと充実していた。
ただ自分の持っていないものがどれか、かぶらないものを買わなければといろんな意味で迷ってしまう。
ポスター用の長方形のポストカードがあるのも素敵で思わず購入。
専用のフレームも売っていたが、騙されないぞ、という強い意思のもと、見なかったことにした。
そんなこんなで充実。
3階にあるミュージアムショップにも立ち寄り~
外へ出て、セーラー服のおのぼりさんが撮っていたので、私も撮ってみた東京タワー。
まるで観光みたい。
その後、神保町の便利堂という名の夢のポストカード屋さんに行き、物色。
素晴らしい休日。