今日が5年生初のアタックテストだった息子ちゃん。

 

先日、子供が病院に受診する都合もあったのと、子供が疲れが溜まってグッタリしていたので、無理せず、学校を休ませました。

 

時はテスト2日前。

 

片道1時間近くかかる病院まで行くにしても、時間がありすぎます。

 

というわけで、テスト勉強の伴走にチャレンジしてみました。

 

結果から申し上げて

 

無理

でした…

 

いや、無駄、だったかも?

 

まず、勉強における子供の癖を理解していないんですね、私、親なのに。

 

まあ、勉強させようとして、テキストを開きます。

すると、まず第一に発生する息子の言葉は、

 

わー、全然分かんない!!

 

なんです。

 

ちょっとムキー

テスト2日前でしょ!?

全然分かんないってどういうことよ?!

 

ブチキレそうになり、声が荒くなります。

 

とにかくわかるところからやってムキームキームキー

 

うん、わかったキョロキョロ

 

と、素直に解き始めます。

 

すると、まあ、7割くらいはできてるんですよね。

 

完璧主義の息子にとっては

 

できる=100%解ける、もしくはほぼ完璧に解ける。

 

であって、「全然わからない」は、接続詞みたいなもんなんだということが分かりました。

要はわからないところがあってかったるいけどしょうがないな、という時に使うみたい。

 

しかし、一緒に勉強してみると、中学受験勉強、本当に難しいです。

 

【問い】

酸素を発生させる方法を答えなさい。

 

これ、答えは二酸化マンガンに薄い過酸化水素水を加える、ですが、小学4年生が理解するには抽象的すぎます。

酸素?反応??

なかなかイメージ湧きませんよね。

 

そういえば、少し前、水素ロケット!学研の科学で作ったことある!

水素の発生ならイメージしやすいかも!

 

と思って本を見直したら

水を電気分解させて、水素を発生させる方法でした…

今回のテスト範囲は主に金属と液体を反応させる分野。

そうだ…アルミニウムと水酸化ナトリウムを反応させたら水柱が立つほど激しい反応をするわ…

理系の大学出ている癖にすっかり忘れてました。

そんな危険な実験、子供にさせられるわけない。

 

 

また、

【問い】

二酸化炭素を発生させる方法を答えなさい。

 

これは、石灰石に塩酸を加える、または炭酸水素ナトリウムを加熱する、ですが。

またもや塩酸か。家では実物を見せてあげられない。

ふと、炭酸水素ナトリウムを加熱、なら、重曹かベーキングパウダーを使った焼き菓子でも作れば、イメージ湧くかも!

 

 

と、思って

一緒にシフォンケーキを焼きました。

 

台所仕事が大好きな息子ちゃんは喜んで手伝ってくれます。

でも、炭酸水素ナトリウムより、卵白の泡立てをいかに硬くするか、に注目してしまい、型からはみ出そうに膨らんだケーキを見ては、「すごい、頑張って泡立てた甲斐があったね!」

 

と、卵白に入った空気の方が印象に残った模様。

 

それ以外も、水蒸気が水の気体で見えないものだ、というのもヤカンで水を沸かしてみたり。

実際にイメージできるように工夫してみました。

 

ふと、一年前を思い出しました。

 

確か、月の満ち欠けの勉強をした時、

「息子ちゃんと帰る時、夜に一緒に外に出た時、月の形を確認してみてください。月のカレンダーをお渡しします」

と言って、月のカラーカレンダー1ヶ月分をプリントで先生から頂きました。

「息子ちゃんみたいなタイプは、こういう方が理解しやすいですよ」と。

 

とっくの昔に先生は息子の特性を理解してくださっていた…

 

たった半日、伴走しただけなのにすごく疲れました。

それなのに、当の本人は身についたのか疑問です。

 

つまり、

どんなに親が熱心に伴走しても、子供の意識が伴わなければ虚しいまま終わる。

と言うことを実感しました。

 

さて、今日のテストが終わった息子ちゃん。

試験結果のことは口にすまい、とりあえず、頑張ったことを褒めちぎろう、と決めて労いの言葉をたくさんかけました。

 

すると息子ちゃん、自分から

「やっぱり5年生の1回目は難しかったよ。でも、理科は社会よりもできたかな?」と言っており、少しは身についたのかな、と思いました。

 

よく、塾の迎えに行くと、先生が子供に、その日にやった内容の問題を出しているのをみますが、ああ言ったやりとりも親がやると本当に大変だよな。

 

親にできるのは、スケジュール管理や健康面の管理。そして、子供が前向きに勉強できる環境を作ること。

 

実際の勉強は塾で十分やってきているので、やはり親が下手に手出しするものではないな、と思ってしまったのでした。