動物病院は、全科目診療です。

外科、内科、皮膚科、眼科、神経科などなど

全部得意な獣医師は存在しないと思うのです。

病気の治療法は、内科治療でも多岐にわたり外科治療も

手術経験、手術器具があるかないかによっても可能であるのか

手術症例数によっても治療の選択肢になり得ないことも

あるのかもしれません。

今では、ネットがあるのでこんな治療をしてみたいという

飼い主様もおられます。

とある末期がん治療で

選択肢を与えられました。

①積極的な抗がん剤治療を行う、しかし効果はあるかどうかは不明。

②痛みの緩和治療で経過をみてホスピスを行っていく。

③今後訪れる苦しみの前に安楽死を行う。

 

飼い主様は、①を選択されました。

2回目までは、抗癌治療の効果は見られず

3回目では、更に拡大しそれでも継続されましたが

その数日後に急変しお亡くなりました。

大学病院がん専門医においても悪性腫瘍は

治せないと痛感しました。

全身に転移していたので、よく頑張ったなと

思います。

全くの素人が選択肢を考えるなかで

今は、ネットの情報でいろいろ調べ検討することは大事だと思います。

検討した中で、プロの意見を聞くのですが、

いきなり、電話で「〇〇の病気に○○〇薬は、ありますか?」「骨折できますか?」

は、ダメです。

たとえば、工務店に「吹付け断熱はありますか?」「腕のいい大工はいますか?」と聞くようなものです。

今、困っていることやこれからどうすればいいのか?

料金のことや今後の余生をどのように過ごすのかを考えていきます。

治療内容は、1人の獣医師ではなく今ではセカンド、サードの方も来られています。

そんな中で、

前医の薬をお持ちいただくのですが、何の薬で何のために飲んでいるのかが

解らない方が多くそれには、驚きます。

また、お話していきます。image