フィラリア吊り出し鉗子。

これは、私が30年以上前に、横浜の代診先である藤井先生から開業祝いでいただいた1つの器具。

藤井先生は、フィラリア吊り出し法で有名な先生で横浜市の獣医師会長でした。60代で残念ながらお亡くなりに悲しみに堪えません。

開業当初は、緊急で何例もフィラリア吊り出し法により摘出しました。

頸静脈から心臓部に寄生するフィラリアをまさに鉗子で取る手応えは、経験したものしか解らないでしょう。



素麺状の虫、これで犬1匹にいた約30匹のフィラリアです。

20代から30代の先生は、教科書でしか知らないと思います。

ミクロフィラリアでさえ、顕微鏡で見たことがないとこの前聞いて驚きました。

フィラリアを持たない蚊、🦟すでに存在しているかも知れません。

ただ、それを見極めることは不可能ですから、予防は肝心ですね。