2019/8/21 ビーチコーミング | Asaの気まぐれビーチコーミング日記

Asaの気まぐれビーチコーミング日記

ビーチコーミング初心者(2017/2/12~)のAsaが主に勝浦・館山・南房総の海を歩いて得たお宝や採集記を適当に(?)綴る簡素な日記です。その他、昆虫や熱帯魚、釣り、天体観測なども。どうぞよろしく(^^)
In Order To See "them", We Walk Along the Beach Today

みなさん、こんにちは〜
Asaです^_^

先週の日曜は台風明けとあって採集に行きたかったのですが、都合が悪く。しかし、どうしても荒れた後が気になって行きたかったので、午前に用事があり午後からオフの水曜日にしよう!という事で午後からのビーチコーミングとなりましたが、無理矢理予定にねじ込みました。

というのもまんじゆうさんという房総のベテランコーマーの方がジュズダマダカラやキムスメダカラ、ヤクシマダカラ等、台風明けになかなか良いものを拾われているんです(^^) まだ一部の記事は出ていないようですが、しっかり情報は収集済みです。というように台風後いい感じのようでどうしても行かざるを得ないなと。

いつもは朝からで時間もたんまりあるのですが、午後からのビーチコーミングはかなり久しぶり、成果が無かったらブログは書かなくてもいいかなと思っていたのですが... 察してください(^^)

布良への到着はpm1:00ごろだったかな。潮は引いき、波も落ち着いてべた凪です。とは言え布良の潮流は早いらしく、つい先日に若い方が2名亡くなっているようです。もともと遊泳禁止区域だったのでただの自業自得ですが^^; 2週間ほど来ないうちに新たに遊泳禁止の看板が設置されていました。皆さんも、当たり前ですが禁止区域では泳がないように...

貝の堆積は一見してそれ程でもないようでしたが、階段を降りてちょろっと見ると早速美味しそうなポイントを見つけました。
貝が波跡に沿って打ち上がる現象です(個人的に貝ラインや貝ベルトと呼んでいる)。こういう時は小型の貝が同じ程度の重さでまとまっている事が多く、狙い目はジュズダマダカラ、ゴマフダカラ、ハモンドダカラ、ヒナメダカラといった小型種、僕の好みの種群です。まずは熊手で掘る前にさらっと流し見。

台風の影響か、2cm無いくらいの見慣れない貝を第一に発見。
おお、これはナガイモフデ、もしくはPterygia arctataでは?と期待をしたのですが、kudamakiさんによるとチリメンイモフデとの事。早速のご指摘をありがとうございました。チリメンイモフデは紀伊半島で状態の良いものが拾えましたが、房総でもついに来ました(^^) といっても状態は悪く、まだサイズ的にも幼貝でしょうか。しかし、房総では初ゲットの種です。いきなりこのような種が拾えたので、まだまだ浜には良きタカラガイが取り残されているだろうと確信。

そのすぐ横をチラッと見ると、
一見して色合いが茶色いためチャイロキヌタやカミスジダカラの擦れたものに見えますが、前端(画像では貝の上側)に褐色のポチが見えます。これはクロシオダカラですね(^^) 通常は紫が強いのですが、たまーにこんな色の個体も見つかります。

またも表面から...
模様の残ったクロダカラ。数の割に模様の残った個体はなかなか拾えないのです。新鮮とまではいきませんが模様が残っている点からも打ち上げの期待に拍車がかかります!イヤホンをつけて音楽を流し、外界とのシャットアウトをして貝拾いに集中します。

濃い色合いのニセサバダカラ(^^)
まだ若い個体で、殻が軽いのでなかなか良い状態で上がってくれたようです。房総では一番多いサバダカラ亜属の一種ですが、それでもニセサバダカラは1日ビーチコーミングして拾えるか否かの種であって既にこれで満足でしたが、さらに貝ベルトを崩して見ると、驚愕の逸品...!!

嘘おおお...と浜で嬉しみに浸る...ブロッチの美しいホンサバダカラ!!
サバ系連荘...調子いいじゃん...
って、それどころではありません!これは反則レベルです... しっかりブロッチ(背中の斑)の模様が残っている!!房総のレア度的にもサバダカラ亜属で2番目を誇り、新鮮なものは期待の外でした^^; ホンサバダカラは、一個も拾えない事がステータスというほどレアな種であり、擦れた個体は打ち上がることもありますがこれでも本来は御の字です。新鮮なものは初の串本遠征MJポイントで拾ったのですが、その個体に引けを取らない美しさ(^^) この個体、ブロッチの形が面白いです。何となく斧を振りかぶっている人に見えます。
実はkudamakiさんから先日、オゴクダでもホンサバダカラの良い個体が拾えたとの連絡があり、オゴクダと房総の不思議な縁を感じました(ただの偶然ですが笑)。

さらに、ホンサバダカラを拾った後もアジロダカラ、カバホシダカラ、クロシオダカラ、ツマムラサキメダカラ、キイロダカラ等、次々と出てきて台風明けの有り難みに浸る... カバホシダカラは最近少なかったのですが、ここ数回からの個体数の増加が顕著でした。荒れた後、打ち上げ状況の指標に出来るかも。

しばしホンサバダカラの余韻に浸りながらゆっくり熊手で掻きつつ捜索していたのですが、次に腹面を向けたこのシルエット。
良き...
良き!!!!
ブロッチ残りのキムスメダカラ(^^)
やはりこの日は新鮮な個体が多いです!ブロッチの痕跡もしくはほんの少しだけ残っているという個体は数個拾っているのですが、ブロッチ残りは過去に1個だけ、それもキムスメダカラ初拾いの時以来です(^^) この個体は21mm台の小振りな個体で可愛いです。やっとブロッチ残りは2つ目です。ブロッチは本当に擦れやすくて、増してやレア度もホンサバダカラと同程度。キムスメダカラは関東に多いタカラガイで、西日本で多く産出されるのは恐らく鹿児島くらいです。多い、と綴っていますが数は非常に少なく、拾えない事が普通です。新鮮な個体は白味を帯びている種で、今後の目標です(^^) それにしても、まさかレア度の高い種のブロッチ残りが2個も拾えるなんて、いくら台風明けとは言え想定外(^^)

タカラガイ以外でも、
串本ではそこそこ見かけたムラサキアンボイナですが房総で見かけたのは初めてで、はるさ〜さんに次ぐ2例目かもしれません。遠目ではベッコウイモと紛らわしく、もしかしたら見逃しているのかもしれません。

その後もタカラガイはいつものメンバー、クロシオダカラも前回に増して多いです。
半日でこんなに拾えるのは房総しか知りません^^; これはメラーノカフェに寄った時の数ですが、この後、根本でも拾えました。アジロダカラ目的で千葉にコーミングしに来る方は多いですが、本種ももっと目立つ種だったらきっと人気があったのでしょう。このクロシオダカラは僕が2番目に好きなタカラガイです(一番はジュズダマダカラ)。

ムラサキアンボイナを拾ったのも束の間、続いて出てきたのは...
模様残りのアジロダカラです(^^)
これも関東の名産ですね。特産ではないですが^^; 数が多いですが模様残りは見かけるアジロダカラの多くて一割程度です。オゴクダのジュズダマ・ヒナメ、千葉のアジロ・クロシオという言葉を作りたいくらいです。ちなみに、個人的に敢えて房総の3種の神器を作るとしたら、キムスメダカラ、ルリグチダカラ、模様残りアジロダカラだと思っています(^^)

その後、奥へ進み海藻をどけたら、
2個目のキムスメダカラ(^^)
擦れてはいますがレアなキムスメダカラが2個!こんな日は久しぶりです(^^) 擦れていても、メダカラより大柄な個体がいたり、口が広がらず縦に長い形をしていて腹面の斑点も大小が混じる点でメダカラとは割と相違点の多い種で、慣れると背中からでもすぐに本種とわかるようになります。

そのキムスメダカラに続いて、
なんだこれ、クダマキガイ科の何か?と思ったのですが、すそよつめさんよりナガサキニシキニナ(俗称NNN)の擦れた個体とのご指摘。いつもありがとうございます(^^)
まさかこんな風になるとは想像もつきませんでした。化石みたいな雰囲気が出ていたのと、見かけない貝だと思って拾いました。

タカラガイは更に出続け、
サバダカラ幼貝!
これは文句なしの珍しい逸品ですね(^^) 初めて見ました。サバダカラの数がそもそも房総では少ないので、とても貴重な標本であることは間違いないかと!他に拾われている方は1人しか知りません。このサバダカラ幼貝で、この日はサバと名前に関するタカラガイはコンプリートです(^^)

布良をひとしきり見終えて、メラーノカフェで小休憩した後、根本へ。
ハマカンゾウ。見ての通りユリ科の植物ですが、ユリのように背丈は高くなりません。この他にも多数群生していました。

一方、ここでも疑惑の貝が。
一目でシュマダラギリではないな、とだけ。kudamakiさんによると、ベニタケという種のようです。調べて出てきたよく似た種はベニタケとシロフタケでどちらか悩みましたが、日本産のタケノコガイを制覇されたkudamakiさんが言うのならベニタケですね(^^) 画像のように若い個体はシロフタケとよく似るようですが、縫合部分の段差がベニタケ以上に発達するのと、縫合直下に螺肋が入るようです。投棄かなと疑ったのですが、どうも若いので生息の可能性も十分ありそうです。ちなみに、シロフタケは串本でも採れていないとkudamakiさんが仰っていました。ご指摘を下さったちょこうおっちさん、てれささん、ありがとうございました(^^)

台風のおかげか南方系も上がっているのでしょう。南方のものではないですが、他にもヤタテガイや殻皮付きのベッコウイモなど、ありふれた種も新鮮なものが多かったです。

こちらはタマウキダカラという種になります。主にビギナーと呼ばれる若めの釣り人の道具箱を住処としていますが、今回は運良く打ち上げられていました。この個体は模様もほぼ擦れなし、更に希少なゴム管残りです。近縁種にエンスイウキダカラ、ボウウキダカラ、トオヤウキダカラ、シモリダマ等が知られ、これらはベテランと呼ばれる、よく老成した釣り人の道具箱やライフジャケット内という環境を好みます。千葉県の南房総一帯はベテランが好む磯釣りが人気のためエンスイウキダカラやトオヤウキダカラは時々見かけますが、タマウキダカラは極たまにしか見かけません。

...というネタでした。
根本に着いたのは既に5時半を回った頃で、日が暮れてきてしまったのでライトをつけて捜索。暗くてなかなか視界が効かないですが、なんとか...
アジロダカラの模様残りを確保。少し若いですが、模様が流れた面白い柄の個体です(^^) ハレーション気味ですみません。他にはウミナシジダカラの擦れたものがありましたが、残念ながら穴開き...他にはアリソンエダカラやウキダカラなどが拾えましたが、結局最後まで見れず^^; 

今回持ってきたのは小さいケースでしたが、それでも久しぶりにこの量になりました(^^) 結果としてみるとかなり良かったです、やはり平日は先客がいなくて良いですね!平日に回数を重ねたいところですが、なかなか実験計画上厳しいんですよね...今回は午前の用事を休暇申請の理由として午後から海でした。ここ最近、しっかり結果を出せているので罪悪感はありません(ただ今、論文査読中です。アクセプトされると嬉しいですが...)。

この日の成果ですが、やはりブロッチ残りのホンサバダカラとキムスメダカラが群を抜いて嬉しいですね(^^) 全体的に数も多く、まだもう少し台風の影響が楽しめるかもしれません。

この日の成果(タカラガイ)
上列:根本
それ以外:メラーノ

シボリ1、アリソン1、ウミナシジ1、クチグロ幼2、クチムラサキ2(幼1)、ウキ7、アヤメ2、カバホシ10、アジロ20クロシオ16、ツマムラサキ30、ツマベニ1、キムスメ2、ナシジ3、モドキ幼1、キイロ1、クロ1サバ幼1ホンサバ1ニセサバ1、サメ2、メ2。


この日のお気に入りたち。カバホシダカラは付着物かと思ったらこびりついてとれない殻の表層部分... メダカラの奇形はなんとなくハモンドダカラみたいな見た目してます。メダカラですが。

ツマムラサキメダカラ、16.1mmで手持ち最大更新、そしてわずかながら房総の最大を更新です。最初ハモンドダカラかと少し期待する程のサイズでした^^;

そういえばですが、メラーノカフェ主催で房総産タカラガイの大小記録を競うといったイベントがあるのですが、最近の記録更新者が偏りつつあるので(笑)、士気を高めるという意味でも皆さんもぜひ房総産で記録になりそうなものがありましたらぜひメラーノカフェでエントリーしてくださいね(^^) リストは頼めば無料で貰えますので、参加してみてください。
画像のものは少し古いリストです。
散策用リュックの中に入れておいたらいつのまにかくしゃくしゃになっていたのは内緒...

キムスメダカラ2個にサバダカラ一族コンプリート... 半日でしたが良い成果(^^) 普段なかなか拾えないだけあってこれだけのものが拾えることは滅多にありません。

他の貝
NNN、キラベッコウイモ、ベッコウイモ、ムラサキアンボイナ、サヤガタイモ、ヤタテガイ5個、マルベッコウバイ、ミカンレイシ、ネズミガイ、小さいフロガイダマシ、ベニタケ、ナツモモ、チョウジガイ、?、タマウキダカラ
ベッコウイモ、ナイスです。左はキラベッコウイモというタイプでしょうか。右の2つ、ムラサキアンボイナとベニタケは初です。
載せ忘れのチリメンイモフデ。
お目当のジュズダマダカラやハモンドダカラ、ゴマフダカラ、ヒナメダカラは見つかりませんでしたが、南方種に強く総じて良い貝が多く打ち上がっている日でした。

おまけの虫
サビカミキリ
Arhopalus coreanus 
●●サビカミキリという種は良く耳にしますが、無印サビカミキリは案外少なく、灯火で見たのは数年ぶりです。オオクロカミキリに似ていますが、前胸の形が本種は丸く体色も茶色味を帯びています。

ナガニジゴミムシダマシ
Ceropria induta
アイポンのカメラではこれが限界です...
普通種ですが、背に得も言われぬ模様を持ちます。気になる方はググってみてください。

キマワリ
Plesiophthalmus nigrocyaneus
普通種。脚が長い。羨ましい。

サツマゴキブリ 
Opisthoplatia orientalis 
千葉県ではソテツやカナリーヤシについて来た移入種とされています。一部の環境に多数の幼体とともに生活しているところが見受けられました。かなり適応しているようです。飼育目的で一頭1000円程で取引されるらしいです。たしかに翅も目立たず、前胸の白紋も可愛く非常に愛嬌のあるゴキブリです。

それでは、最後まで見てくださりありがとうございました(^^)