会社の法人のメリットって何? | アークスコム社長のブログ

会社の法人のメリットって何?

 先日、およそ3年ぶりに税務調査が弊社に入りました。隠すほどの所得も無く、ガラス張りの経理状態は、いくつかの過失による申告漏れが見つかった程度で終了しました。

しかし、今年からの社会保険料の大幅値上げ、減税の廃止、中小企業の益税の部分の見直しなどで、毎月社員の給料や税金を支払うと通帳残高はほんのわずかになり、それをつくづく眺めるうちに、何か税金や保険料を納めるために会社を経営しているような錯覚に陥り、創業の時の夢や希望が煙霧のように消えて行くのを感じます。

経営者にとって、起業するする時の苦労やストレスは大変なもので、しかしそれを乗り越えられるのは、軌道に乗った時の、楽しみや喜びをイメージして自らを奮い立たせるものが有ったからなのです。

 しかし、小泉改革によって、そんな喜びは、現実には無くなってしまい、強者弱者の格差が広がるだけが目に余ります。

これから夢を持って、起業する若者たちが、会社経営の現実を目の当たりにし、失望して廃業していく姿が目だって来ないことを

祈らずには居られません。

日本の国力の衰えは、企業の80パーセント以上を占める中小企業の衰えから、いつの間にか来ることを、為政者は理解して欲しいと思います。

長い間かかって雪だるまのように膨れ上がった財政赤字を、この何十年かの間に大幅に急激に減らそうとすることは、クルマのハンドルを急に切るようなもので、曲がりきれなくて転覆してしまうのです。それが自然の真理です。