皆さま、こんにちは！
ここ一週間、
鉄道の存廃にまつわる話題が続出してますよね。
根室本線・富良野駅-新得駅間から始まり
JR西日本が管轄する大糸線の南小谷駅以北の区間、
函館本線・長万部駅-余市駅間と…
外野の身である自分は
とやかく言う資格がありませんので、
鉄道として残ることを心の中で願ってます。
今日は５年前に訪れた
根室本線・金山（かなやま）駅の訪問記です。
平成28年夏に発生した台風被害で現在も不通となってる
根室本線・東鹿越駅-新得駅間。
先週半ば、この区間の復旧を断念して
富良野駅-新得駅間をバス転換する協議が行われている旨の
ニュースが流れました。
金山駅はその中の「鉄道が現役」な区間にある駅です。
昭和56年に石勝線が全線開通するまで
ここは特急列車が貨物列車が往来する区間だったのに…
こんな結末なるとは思いませんでした。
この区間の駅の魅力は
国鉄時代の木造駅舎が数多く残っていること。
金山駅は明治33年に開業、
今ある駅舎は建物財産標によると
昭和９年に竣工したモノだそうですよ。
ここはですね、
木造駅舎以外にも数多くの見どころがございまして…
まずは国鉄コンテナの倉庫！
今では滅多に見られなくなったC10形コンテナが
倉庫代用で置かれてるのです。
駅舎の横にあるのはC10 1435。
薄っすらと浮かび上がるJNRマークがそそられます。
そして外れにもう一個、C10 1210も置かれてました。
自分は貨車＆鉄道コンテナ好きなので
これを見ながらキュンキュンしちゃいましたが、
駅クラスタの方々にはどうでもいい物件だったかな？
お次はコレです。
JR北海道のマスコット「モジャくん」が描かれた看板。
気になったのは「きっぷのお求めは金山保線管理室」の文字です。
確かに構内に保線車両の車庫と
それを管理する別棟の建物がありましたが、
昔はここで切符が買えたってこと？
金山駅は国鉄末期の昭和61年に無人化されたようですが。
保線管理室はこの建物のことだと思いますが、
切符を買える雰囲気は微塵も感じさせません。
…というか人の気配はまったくなし。
金山駅を発着する列車の本数が4.5往復なのと、
１日当たりの乗車客数は３人以下の駅ですから
仕方がありませんわね。
駅前のバス停からバスが発着しているみたいですが
本数は３往復の模様。
なにげに到達レベルが高い駅でした。
そんな金山駅、閑散としてるかというとそうではなくて、
地元の子供たちが描いたと思われるポスターが飾られているので
駅舎内は賑やかな印象でしたっけ。
なお観光案内に書き込まれている「金山小学校」は
平成28年春に廃校になってしまったそうです。
ここも過疎化が進んでいるみたいですね。
待合室内はこんな感じでした。
保線管理室が営業していた出札窓口とは
ここのことでしょうか？
駅舎を抜けてホームに入ります。
金山駅は列車の行き違いが可能な
相対式ホーム２面２線構造でした。
２本のホームは構内踏切で結ばれてましたよ。
保線車両の車庫前には除雪機のHTR-400が待機中。
その奥に注目ください。
構内に廃ホームらしき残骸がありますが、
金山駅では昭和57年まで貨物の取り扱いがあり
木材の出荷で賑わってた時期があるんですって。
貨物の取り扱いがあった頃は
今は空地になってる構内の東側にも
線路が敷かれていたそうです。
こちらは保線管理室のそばにある煉瓦造りの油庫。
金山駅が明治33年に開業した当時からあるモノで
間違いないでしょう。
金山駅の廃止が正式に決まったわけではありませんが、
雪解け辺りから訪れるファンが増えそうな予感です。
ところでところで…
根室本線がダメージを負った平成28年夏の台風直撃の時、
自分は北海道旅行の最中でした。
その日のブログもチェックください。
翌日はここの駅巡りを予定してたのに、
まさか復旧の見込みが立たなくなるほどの
ダメージを受けてたとは…
駅と線路がいつまでも当たり前にあると思ったら
大間違いなのかもしれませんね。
訪問駅リスト（JR線）
根室本線（滝川駅-新得駅）
↑（滝川駅方面）
東滝川駅（平成27年10月21日）
赤平駅（平成27年10月21日） 前編 ・後編
茂尻駅（平成27年10月21日）
平岸駅（平成27年10月21日）
芦別駅（平成27年10月21日）
上芦別駅（平成27年10月21日）
野花南駅（平成27年10月21日）
島ノ下駅（平成27年10月21日）
富良野駅
布部駅（平成29年５月24日）
山部駅（平成29年５月24日）
下金山駅（平成29年５月24日）
金山駅（平成29年５月24日）
東鹿越駅（平成29年５月24日）
幾寅駅
落合駅（平成29年５月24日）
↓（新得駅・根室駅方面）
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